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【大阪大会】テクノロジーで自然を興す ーブルーカーボン生態系の維持・再生に向けた実証プランの検討ー/2022年8月27日

2022.08.19
【大阪大会】テクノロジーで自然を興す ーブルーカーボン生態系の維持・再生に向けた実証プランの検討ー/2022年8月27日

パネルディスカッション

テクノロジーで自然を興す

ーブルーカーボン生態系の維持・再生に向けた実証プランの検討ー

 

超異分野学会 大阪大会2022(2022年8月27日(土))内で、パネルディスカッション「世テクノロジーで自然を興す ーブルーカーボン生態系の維持・再生に向けた実証プランの検討ー」(セッションパートナー 西日本電信電話株式会社)を開催いたします。

 

超異分野学会 大阪大会2022

人為的な活動に伴う不可逆的な気候変動を阻止するためにも、2050年までにカーボンニュートラルの実現が求められています。その達成に向けた施策の中でも、水圏に根付く生命体の活動を通じた炭素の固定、すなわち“ブルーカーボン”に秘められたポテンシャルは特に高いと考えられています。海洋資源を活用した炭素の吸収を持続的に行っていくためにも、効果的な海洋生態系の維持・回復方法の開発と、その推進を事業として成立させることが求められます。一方、生態系内での環境や生物間の相互作用は複雑で、介入の効果を評価することも簡単ではありません。セッションパートナーであるNTT西日本は、こうした課題に取り組む研究者やベンチャー企業とともに、ICTの力を活用することを通じて、新たな解決策の開発と事業化を目指しています。今回のセッションで共有される知識をもとに、来場の皆様と共に、解決策の実証に向けたアイデアを膨らませていきます。

本セッションのテーマに限らず、様々な切口から研究者、スタートアップ、大企業でディスカションするプログラムをご用意しております。詳しくは、大会ウェブサイトをご参照ください。

※当日は新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で開催いたします。


テクノロジーで自然を興す

ーブルーカーボン生態系の維持・再生に向けた実証プランの検討ー

日時:2022年8月27日(土)15:10-16:00
場所:ナレッジキャピタル カンファレンスルーム タワーC
詳細:https://hic.lne.st/conference/osaka2022/

登壇者

楠部 真崇 氏
和歌山工業高等専門学校 生物応用化学科 准教授

幼少期より深海の魅力に引き込まれました。深海に直接触れたのは、マリアナ海溝の深海ヨコエビから単離した新種のColwellia marinimaniae MTCD1株を発見した時です。この細菌は、現在も最高至適圧力を持つ絶対好圧細菌に登録されています。最近は海洋環境保全を目的とした、アマモ場保全に使うためのバイオセメントを開発しています。バイオセメントは海洋微生物で海砂を固化する極めて環境に優しいマテリアルであり、将来的にアマモが全滅しても人工物が海底に残らない特徴があります。日本は海に囲まれた国であり、その環境を最大限生活に有効に生かし豊かな生活をおくれる環境維持を目指して日々取り組んでいます。

中西 敬 氏
徳島大学環境防災研究センター 客員教授

1958年大阪府生まれ。鹿児島大学工学部卒、徳島大学大学院博士課程(社会人コース)修了、博士(工学)、技術士(建設部門)、潜水士、専門は「沿岸域の環境修復」。建設会社、環境コンサルタント勤務を経て、現在、徳島大学環境防災センター客員教授、近畿大学農学部水産学科講師(非常勤)、JF兵庫漁連環境アドバイザー他。徳島大学・味の素㈱・日建工学㈱の産学共同プロジェクトでアミノ酸コンクリートの開発・実用化に携わり、現在はアスパラギン酸を混和したコンクリート基盤によるサンゴのクローン増殖に取り組んでいる。その他、実用化・事業化を目指したいくつかの海の環境再生技術開発を支援中。

梶山 博司 氏
Agriblue株式会社 代表取締役社長

日立製作所、東京大学生産技術研究所、広島大学大学院を経て、2012年より徳島文理大学理工学部に勤務。理学博士。専門は表面物理、光物性工学。太陽光の百万分の1程度の弱い光が、植物の生育と二次代謝を大きく促進することに気づき、葉菜、果樹、海藻、微細藻類の次世代栽培技術の研究を開始。本技術の社会実装を目指し、2020年にAgri Blue株式会社を設立、施設園芸、植物工場、営農発電、海洋資源回復への応用を進めている。

【モデレーター】
仲栄真 礁
株式会社リバネス 教育開発事業部

2016年、琉球大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。在学中は造礁サンゴの蛍光タンパク質に着目して光ストレス応答に関する研究に従事し、学位取得後に友人らと観光客向けのネイチャーツアー事業を立ち上げた後、2017年に株式会社リバネスに入社。企業や大学、そして将来社会の中心となる次世代とともに人と自然が共生する社会の実現を目指し、中高生向けの学会「サイエンスキャッスル」の企画運営の他、海洋分野に特化した次世代育成企画「マリンチャレンジプログラム」において若手研究者とともに中高生の研究支援に携わる。

 

超異分野学会 大阪大会2022

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