超異分野学会 東京大会2022

大会テーマ
知識の還流 -地球貢献の時代へ-
日 時
2022年3月4日(金)・5日(土)
場 所
TOC GOTANDA MESSE(TOC五反田メッセ)アクセス

超異分野学会 東京大会2022について

地球という限られた環境の中で、我々は様々なものを循環させ、持続可能な状況を維持しながら、そして新たなものを生み出しながら暮らしていかなければなりません。この絶対的なチャレンジは、まさに閉じた環境中で最大限の熱量で化学反応を行う”還流”に通ずるものがあるのではないでしょうか。東京大会2022では”知識の還流”をテーマに地球貢献に資する新たな知識について持続可能な視点で議論します。

超異分野学会とは
研究者、大企業、町工場、ベンチャーといった分野や業種の違いにとらわれずに、議論を通じて互いの持っている知識や技術を融合させ、人類が向き合うべき新たな研究テーマや課題を捉え、共に研究を推進するための場です。

超異分野学会 東京大会2024
2023年3月8日(金)・9日(土)

日程 2022年3月4日(金)・5日(土)
場所 TOC五反田メッセ(東京都品川区西五反田6-6-19 )>MAP
※五反田TOCビルとは別会場ですので、ご注意ください

■ 参加対象者
アカデミア、ベンチャー、大企業、町工場、自治体、中学・高校生 etc

■ 配信について
開催当日のライブ配信は行いません。
一部のセッションについては後日アーカイブ動画の配信を予定しています。

■ 新型コロナウイルス感染症対策について
本会は、政府・自治体より発表される方針を遵守し、実施会場とも連携しながら新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、開催する予定です。詳細はこちらのニュース(2022年2月10日更新)をご確認ください。また、本方針に変更がある場合は、本ウェブサイトに随時公開して参ります。

プログラム情報 Day1 3月4日(金)

プログラム情報 Day2 3月5日(土)

当日パンフレット

超異分野学会東京大会の会場で当日配布するパンフレットをオンラインでも公開いたします。
来場される方には当日受付にてお渡しいたします。お楽しみに!
(3月1日(火)公開しました)

オンライン要旨集

超異分野学会東京大会2022のポスター発表・ブース展示の演題要旨をオンラインで公開しております。
ご自身の発表Noについては、こちらでご確認ください。
閲覧には、ポスター・ブースの発表登録、または聴講チケットの取得が必要となります。

  • 3月4日
  • 3月5日

3月4日(金)9:30 – 18:50

メインホール セッションルームA セッションルームB ポスター・ブース会場
9:30 開会式
10:00 研究者・ベンチャーによるショートピッチ
「テクノロジースプラッシュ」
11:00 ポスター・ブース
コアタイム
12:00 昼休憩  
13:00 基調講演① 『役に立たない』といわれたオートファジー研究で新領域を拓く

基調講演② 生物をお手本にしながら生物を超える材料を作る”メタバイオ”

ポスター・ブース
展示 
13:50 移動 移動 移動
14:00 セッション d1m1
技術の集合体でアジアの課題に挑む
− マレーシアにおけるドローン農作物病理診断事業の開発 −

セッション d1a1
研究所革命 – 突破する個、越境する組織 –
セッション d1b1
人はなぜ移動するのか – 人類史と人間工学からの再定義 –
14:50 移動・休憩 移動・休憩 移動・休憩
15:20 セッション d1m2
リアルテックベンチャーのブーストに製造支援が不可欠な理由

セッション d1a2
研究開発型ベンチャーの必修科目「攻めの知識戦略」
セッション d1b2
ヒトの手、神の手、機械の手〜ライフサイエンスの実験はどこまで自動化できるのか〜
16:10 移動・休憩 移動・休憩 移動・休憩
16:40 セッション d1m3
「海ごみ問題」を超異分野チームで解く(その3「収益を得る」)
セッション d1a3
エンジニアリング オブ 複雑発酵 ー 我が家の糠床は科学技術で完コピできるのか? ー
セッション d1b3
アグリテックはオイシイのか!?
17:30 移動 移動 移動
17:50 リバネス研究アワード2022
表彰式・受賞特別講演
18:50 交流会
19:30 終了

 

9:30-9:50
  • メインホール
開会式
10:00-11:00
  • メインホール
研究者・ベンチャーによる超異分野ピッチ
「テクノロジースプラッシュ」
「(水などが)跳ねる・飛び散る、ザブンと落ちる」というスプラッシュ(splash)の意味にちなんだテクノロジースプラッシュは、研究者やベンチャーらが、90秒のピッチで、自分のやりたいこと、参加者に求めていることを会場の参加者にぶつける場です。次々と登場する研究者の知識と熱を浴びながら、熱を持った研究者を見つけ、またそのピッチをヒントに新たなアイデアを発想することを狙いとしています。その後、ポスター発表でさらに深い議論へと発展、新たな共同研究の創出につなげていくことを目指します。

“詳細情報”

発表者(2022年2月16日現在)

発表順 所属 氏名 演題/テーマ名
1 埼玉大学 蔭山 健介 アコースティック・エミッションで捉える植物や微生物の動き
2 滋賀医科大学 岡野 純子 キズアトができない外科手術
3 東京都立大学 宮脇 雄也 自閉症児のこだわり行動からの切替行動を促すシステムに関する研究
4 公立鳥取環境大学 佐藤 伸 キノコによる難燃性ゴムの分解
5 横浜国立大学大学院 松本 昭源 高速気相成長法を駆使した厚膜蛍光体の合成に関する技術
6 東京女子大学 正木 郁太郎 職場における称賛の可視化と心理的効果の実証研究
7 宮崎大学 西脇 亜也 「植物体内水分計」は植物が必要とする水の量を知ることができるか?
8 Foundation for Advancement of International Science (FAIS) 川崎 陽久 交流電界曝露による生存期間延長および睡眠改善効果
9 東京都市大学 川村 昂史 ”SATOYAMAバンキング” 世界に羽ばたく日本企業をSDGsと自然環境保全活動の見える化で応援!
10 福島大学 大橋 弘範 試食を伴わずに味が想像できるトマトのテイストマップの作成
11 四国中央市 学校教育課(中学) 中山 仁助 漁法の捕獲用餌及び養殖魚用餌の開発
12 東京海洋大学 長谷川 大悟 人間重心検知理論によるランニング中の姿勢・疲労評価システム
13 株式会社エマルションフローテクノロジーズ 長縄 弘親 レアメタルの水平リサイクルに関する事業
14 有限会社 藤井牧場 藤井 雄一郎 A2ミルクって知ってますか?
15 山形県立米沢興譲館高等学校 梅津 昂征 μ粒子を活用した気象予報
16 九州産業大学人間科学部スポーツ健康科学科 萩原 悟一 デジタルゲームのプレイは認知機能向上に効果的なのか?-効果測定プロトコルの提案-
17 東京大学 板尾 健司 進化モデルが解き明かす社会構造の普遍性と多様性
18 京都産業大学 和田 匠太 レドックス制御を介した小胞体ストレスセンサーの感知機構の解明
19 RIDE DESIGN / ライドデザイン、HAL大阪、大阪ハイテクノロジー学園 濱田 浩嗣 転ばない電動バイク開発PJ
20 株式会社Sydecas 寄玉 昌宏 あらゆる食をより健康でより持続可能に進化させるNinjaFoods
21 株式会社セシルリサーチ 山下 桂司 付着生物(フジツボ・イガイ・ヒドラ・藻類等)に特化した調査研究ビジネス
22 株式会社コアシステムジャパン 山崎 大志 壊れないセンサ・IoTシステム「i-Line」で環境・インフラを視る
23 東京都立大学 小原 弘道 未来をつくる臓器工学
24 アイ-コンポロジー株式会社 小出 秀樹 バイオマス複合プラスチック活用による環境負荷の低減
25 マイクロバイオファクトリー株式会社 清水 雅士 さとうきび未利用資源を活用したアップサイクル素材の開発
26 株式会社IHIジェットサービス 堂之前 義文 これで駄目なら諦めてください。1ビットの差も可視化する、画像改善装置。
27 株式会社ユニバーサル・バイオサンプリング 平田 史明 液体検体の常温固相化による革新的なバイオサンプリング
28 株式会社OUTSENSE 髙橋 鷹山 サーフェス形状探索サービスのご紹介
29 株式会社MORESCO 丸山 真吾 脂溶性薬物をナノエマルジョン水溶液へ ー吸収改善や生体評価での利用ー
30 ロート製薬株式会社 柴田 久也 サステナブル温浴施設「発酵サウナ」
11:00-12:00
  • ポスター・ブース会場
ポスター発表・ブース展示 コアタイム
超異分野のポスター発表(研究発表)ならびにブース展示(事業紹介)が集まります。この場から多くの新しいアイデアや知識を生み、研究や事業をさらに加速させていきましょう。
13:10-13:30
  • メインホール
基調講演1
『役に立たない』といわれたオートファジー研究で新領域を拓く
<講演概要>
残念なことに、いわゆる基礎研究は「社会の役に立たない」と位置付けられることも少なくない。変化の激しい昨今においては、いち早く事業化や産業利用できそうな研究が注目されやすい傾向があるのだろう。しかし、一見して役に立ちそうにない基礎研究は、新領域を切り拓き、新しい知識を生む源泉であり、基礎研究なくして科学技術の発展はありえない。今でこそ産業界も着目するオートファジー分野もそのような基礎研究から始まった研究分野である。純粋にオートファジー現象のメカニズムを明らかにしたい、その現象の生理的な意義を知りたいという強い好奇心が原点にある。「何の役に立つのか?」と問われながらも好奇心で基礎研究に向き合ってきた吉森氏の研究に対する考え方、科学を社会に還元する想いに触れることは、全ての研究者の道しるべになるに違いない。

“詳細情報”

吉森 保 氏

大阪大学 生命機能研究科 生命機能専攻 教授(兼任)医学系研究科 教授

 

大阪大学理学部生物学科卒業後、同大学医学研究科中退、私大助手、ドイツ留学を経て、1996年に大隅良典氏(2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)の研究室に助教授として着任。共にオートファジー研究の黎明期から第一線で活躍する。国立遺伝学研究所教授、大阪大学微生物病研究所教授を経て現在に至る。2017年大阪大学栄誉教授。2019年紫綬褒章受賞、ほか受賞歴多数。2019年株式会社AutoPhagyGO 技術顧問。2020年一般社団法人日本オートファジーコンソーシアム 代表理事。

13:30-13:50
  • メインホール
基調講演2
生物をお手本にしながら生物を超える材料を作る“メタバイオ”
<講演概要>
生物は分子の特性を巧みに活かした自己組織化により、高度に制御されたモノづくりを実現している。人類がトップダウンで加工してつくるよりもエコであるばかりか、高機能で精緻なモノづくりである。本講演では、これら生物などに学び、そしてそれを人工材料でより高度に模倣し、様々な機能性材料を創出してきた”メタバイオ”について事例を交えて紹介いただく。人類が向き合う社会課題や産業課題において、その解決のヒントを生物など自然界に学ぶことは多い。さらにこれらお手本を起点に新たにデザインした機能性材料を社会に還元する取り組みは、分野を超えるからこそ実現できる好例ではないだろうか。自己組織化、バイオミメティクス研究の醍醐味だけでなく、その成果を事業へとつなげている事例を紹介いただくことで、柔軟に分野を超えて発想するきっかけとしたい。

“詳細情報”

藪 浩 氏

東北大学 材料科学高等研究所 デバイス・システムグループ ジュニア主任研究者
東北大学 多元物質科学研究所 准教授

 

2004年北海道大学電子科学研究所助手、2007年東北大学多元物質科学研究所助教、2007年-2009年理化学研究所客員研究員(兼任)、2010年同准教授、2016年同材料科学高等研究所ジュニア主任研究者、現在に至る。自己組織化によるメタマテリアル研究、バイオミメティクス材料開発など、機能性材料研究に取り組む。2019年に研究成果の社会実装を目指してAZUL Energy株式会社を共同設立し、取締役 チーフサイエンティフィックオフィサー(CSO)就任。

14:00-14:50
  • メインホール
技術の集合体でアジアの課題に挑む
− マレーシアにおけるドローン農作物病理診断事業の開発 −

セッションパートナー 株式会社ACSL
powered by ものづくり研究センター

ものづくりベンチャーの海外展開においては、単に国内マーケットの延長線上として捉えるのではなく、現地の課題を解決することで新たなマーケットを創出するという考え方が必要です。つまり、ここには「プロジェクトデザイン」の視点が欠かせません。その好事例といえるのが、ACSLが製造したドローンに、ポーラスター・スペースによる「農作物の病害を検出できるスペクトルカメラ」を搭載し、マレーシアのエアロダイン社と連携して現地の大規模パーム農園で実証試験をおこなっているプロジェクトです。本セッションでは同プロジェクトのキーパーソンが集い、「これからの日本のものづくりベンチャーが世界の課題を解決していく方法」を語り合います。

“詳細情報”

早川 研介 氏

株式会社ACSL
取締役CFO

 

2017年3月ACSLに参画。以前はKKRキャップストーンにて投資先企業の経営改革に従事。東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科修士課程修了。

中村 隆洋 氏

株式会社ポーラスター・スペース 代表取締役

 

栃木県出身。防衛大学校 航空要員 理工学部 航空宇宙工学科卒業。三菱電機グループで衛星の開発に関わる。政治家の秘書を経て、ムーター株式会社代表として検索エンジンの開発運営を行う。那須高原は夜空がとても美しく、宇宙への憧れ、衛星開発に従事し、いつかは宇宙(衛星データ)を身近なことへ役立てたいという思いから、ポーラスター・スペースを立ち上げる。

上野 裕子

Leave a Nest Malaysia Sdn. Bhd. Director

 

博士(理学)。在学中は米国留学経験を通じて生命の起源の探求を行う。2013年株式会社リバネス入社。人材開発事業部にて、日本の若手研究者のための米国研修を開発。同事業部の部長を2年の経験を経て、冊子『創業応援』の編集長に就任、多くのベンチャー経営者との対話を行う。日本のディープテックスタートアップの東南アジア進出や、東南アジアのスタートアップの日本進出支援の経験を経て、2021年10月より、グループ開発事業本部 部長就任。同年11月にはLeave a Nest Malaysia Sdn. Bhd.取締役に就任。リバネスグループの最大化のため、東南アジアと日本を融合する知識プラットフォームの確立を目指す。

〈モデレーター〉

丸 幸弘

株式会社リバネス 代表取締役 グループCEO

 

2002年、東京大学大学院在学中に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。大学や地域に眠る技術や経営資源を組合せて新たな知識を生み出す「知識製造業」を営む。アジア最大級のベンチャーエコシステムの仕掛け人として、世界各地のディープテックを発掘し、地球規模の社会課題の解決に取り組む。ユーグレナを始めとする多数のディープテックベンチャーの立ち上げにも携わるイノベーター。

14:00-14:50
  • セッションルームA
研究所革命 – 突破する個、越境する組織 –

セッションパートナー サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社

「研究とは、新しい知識を創り出す行為である」。ほとんどの研究者は頷くだろう考え方ですが、一方で様々な企業研究所が今、「新しいテーマを生み出すのが難しい」という声を挙げています。0→1の新規テーマを生み出すのに必要なのはイノベーションの管理ではなく、突き抜ける/すり抜ける個を許容し、裁量を与え、出た芽をうまく育てることではないか。リバネスではそう仮説を立て、企業研究所の革命を起こしていこうとしています。
本セッションでは、企業研究者、企業から飛び出た研究者、アカデミアから企業を見つめる研究者を招き、革命を興すのに必要なことは何かを議論します。

“詳細情報”

中原 光一 氏

サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社
研究推進部長

 

九州大学大学院農学研究科発酵学専攻修士修了、サントリー株式会社入社。基礎研究所での活動から、ウーロン茶ポリフェノールの機能性研究で博士(農学)取得。ポリフェノールの基盤研究や素材開発を通し、飲料や飴の商品化に基礎研究成果で貢献。技術開発部門では原料加工などの新規技術開発に従事し、水の反応特性を活用した新技術を開発。原料を独自化する技術を商品までつなぎ、2004年化学工学会賞技術賞。基盤研究の成果を添えて商品を送り出すなど、研究で社会に貢献することを目指す。現在、サントリーグローバルイノベーションセンターにて、社外連携による技術インストールを目指したオープンイノベーション活動を推進中。(山形大学客員教授を経験、東京農業大学客員教授を兼任)

林田 英樹 氏

東京農工大学大学院工学府産業技術専攻 教授

 

大阪大学大学院基礎工学研究科物質創成専攻 博士後期課程修了、博士(理学)、神戸大学大学院経営学研究科現代経営学専攻 博士課程前期修了 経営学修士。現在、東京農工大学大学院工学府産業技術専攻で技術経営の教育と研究を活動中。日系化学会社19年・大手外資系化学会社13年と通算32年化学産業で活動中。グローバルでの機能性化学品の研究開発から新規事業化及び、既存事業マネジメントに加え、ベンチャー投資業を経験。化学品・半導体材料、バイオ、医療機器、介護IoT等はば広い領域でのオープンイノベーション活動により、大企業の持つ資源と他の企業、大学、ベンチャーの保有する技術を組み合わせて、新事業プロジェクトを創出した。

吉岡(小林) 徹 氏

一橋大学 イノベーション研究センター 講師

 

2005年大阪大学法学部卒業、2007年同法学研究科修了。同年より2012年まで株式会社三菱総合研究所にて科学技術政策の調査・研究を担当。2015年東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻修了、博士(工学)。同年一橋大学イノベーション研究センター特任講師、2016年から2019年まで東京大学大学院工学系研究科特任助教。2019年より現職。技術者、デザイナーの持つ知識に焦点を当てた技術、デザインの開発マネジメントの研究が主であるが、産学連携のマネジメントや大学の研究活動のマネジメントについて組織の観点からの研究を行っているほか、大学発ベンチャーについて外的環境からの研究も行っている。主たる著書に「イノベーション&マーケティングの経済学」(共著、中央経済社)。

〈モデレーター〉

井上 浄

株式会社リバネス 代表取締役副社長CTO

 

東京薬科大学大学院薬学研究科博士課程修了、博士(薬学)。リバネス創業メンバー。博士課程を修了後、北里大学理学部助教および講師、京都大学大学院医学研究科助教を経て、2015年より慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授、2018年より熊本大学薬学部先端薬学教授、慶應義塾大学薬学部客員教授に就任・兼務。研究開発を行いながら、大学・研究機関との共同研究事業の立ち上げや研究所設立の支援等に携わる研究者。

14:00-14:50
  • セッションルームB
人はなぜ移動するのか
– 人類史と人間工学からの再定義 –

セッションパートナー 東海旅客鉄道株式会社

人類史において、移動のあり方はたびたび変革し多様化してきた。例えば生命維持、生業、余暇。近年ではパンデミックにより「移動」に対する認識の揺さぶりがあり、その本質的価値について考える機会となった。人はやはり移動に伴うリアルな体験や交流を求めるという概念がある一方で、社会的要因等により移動に制限が生じた時、情報通信技術を発達させ、生活様式を変えることで移動せずとも活動できる手段を見出してきた。本セッションでは、改めて、「人はなぜ移動するのか」ーこの問いに向き合い、新たな知識や体験を生み出すために不可欠な「移動」をどのようにデザインしていくのが良いのか、人類史と人間工学の専門家を交えて様々な角度から議論する。

“詳細情報”

岡嶋 達也 氏

東海旅客鉄道株式会社 執行役員
総合技術本部副本部長・技術開発部長

 

京都大学大学院工学研究科修士了、1988年東海旅客鉄道株式会社(JR東海)1期生として入社。電気・システム分野を中心に、超電導リニアの開発、新幹線・在来線の保守管理、技術開発のほか、経営戦略、人材育成など幅広い業務に従事。総合技術本部技術開発部次長を経て2018年より現職。

鈴木 英明 氏

国立民族学博物館 グローバル現象研究部 准教授

 

専門は歴史学。古文書とフィールドワークを融合させ、インド洋海域世界の歴史をヒトやモノの移動、出会いから読み解こうと試みている。グローバルヒストリーにも取り組んでいる。著書にSlave Trade Profiteers in the Western Indian Ocean: Suppression and Resistance in the Nineteenth Century (Palgrave, 2017)、『解放しない人々、解放されない人々――奴隷廃止の世界史』(東京大学出版会、2020年)、編著に『東アジア海域から眺望する世界史――ネットワークと海域』(明石書店、2019年)がある。

徳田 良平 氏

株式会社Ashirase 取締役CDO

 

北海道大学 大学院情報科学研究科卒。
2011年より富士通株式会社にてモバイルノートPCの回路設計およびプロダクトマネジメント、2016年より本田技術研究所にて自動車HMI領域の機能研究およびシステム設計に従事。2019年より「あしらせ」の活動に参画し、2021年4月にAshiraseを共同創業。最高開発責任者。内閣府S-Booster2019 最優秀賞受賞、Asics accelerator program 優秀賞受賞、ひろしまサンドボックスD-EGGS サンドボックス賞獲得。

〈モデレーター〉

井上 一鷹 氏

株式会社Sun Asterisk
Business Development Section Manager

 

慶應義塾大学理工学部卒業後、戦略コンサルティングファームのアーサー・D・リトルに入社。大手製造業を中心とした事業戦略、技術経営戦略、人事組織戦略の立案に従事する。2012年、JINSに入社。商品企画、R&D室JINS MEME事業部マネジャー、Think Lab取締役を経て、JINS経営企画部門 執行役員を務める。JINS退社後、Sun Asteriskに入社。

15:20-16:10
  • メインホール
リアルテックベンチャーのブーストに製造支援が不可欠な理由

セッションパートナー KOBASHI HOLDINGS株式会社

2021年、リアルテックファンドとKOBASHIの連携によって、リアルテックベンチャーの製造支援を行う「Manufacturing Booster」が始動しました。超異分野学会2021をきっかけに始まったこの取り組みは、リアルテックベンチャーにとってどのような価値をもたらし、今後どのように発展していくのでしょうか。KOBASHI ROBOTICS・COOの坂下氏がモデレーターを務め、リアルテックファンド代表の永田氏、そして実際に製造支援を受けたExtraboldの原社長、CuboRexの寺嶋社長とともに、その価値や今後への期待について議論します。

“詳細情報”

〈モデレーター〉

坂下 翔悟 氏

KOBASHI HOLDINGS株式会社 社長室執行役員
/KOBASHI ROBOTICS株式会社 COO

 

1984年千葉県生まれ。大学卒業後、株式会社ミキモトに入社し、ダイアモンドのバイヤーとして王族皇室向けの調達業務に従事。その後、東日本大震災での復興事業の立ち上げを経験。2015年株式会社ミスミに入社。開発、生産、販売を経験し、ECでのマーケティングやプロモーションにも精通。事業戦略の立案にも従事。2020年より現職。グループ全体の事業戦略立案・遂行を担当。経営理念「地球を耕す」を体現すべく、中核事業である農業機械事業に加え、スタートアップへのモノづくり支援事業や地域新産業創出事業などを務める。

永田 暁彦 氏

リアルテックファンド 代表
株式会社ユーグレナ 取締役 代表執行役員 CEO

 

慶應義塾大学商学部卒業後、独立系プライベート・エクイティファンドに入社。2008年にユーグレナ社の取締役に就任。未上場期より事業戦略、M&A、資金調達、資本提携、広報・IR、管理部門を管轄。現在はCEOとして全事業執行を務め、健康寿命延伸を目指したリブランディング、脱炭素社会を目指すバイオ燃料開発、経営に10代を取り込む制度設計をするなど次世代経営を推進。また、日本最大級の技術系VC「リアルテックファンド」の代表としてファンド運営全般を統括する。

原 雄司 氏

株式会社ExtraBold 代表取締役

 

大手通信機メーカーでの試作現場や3DCAD/CAMソフト開発会社で開発責任者などを経験。その後、3Dプリンターなどの販売コンサル会社や3D技術者のコミュニティ運営会社などを起業し3D技術の普及に務めた。現在は、2017年に創業した株式会社ExtraBoldにて、3Dツールの開発やユーザーとしての経験、販売コンサルの経験を活かして、プラスチックを循環させる積層造形システムの開発と販売を行っている。

寺嶋 瑞仁 氏

株式会社CuboRex 代表取締役 CEO/CTO

 

1993年生まれ。和歌山県有田郡出身。和歌山高専知能機械工学科、長岡技術科学大学機械創造工学課程卒業。2016年株式会社CuboRex設立。学生時代からロボコンに精力的に打ち込み、全国準優勝など多数。レスキューロボットの研究をベースに、2017年James Dyson Award国内第3位。国際トップ20入賞。総務省異能ジェネレーションアワード「その他業務実施機関がおもいつきもしない分野」部門賞等受賞。

15:20-16:10
  • セッションルームA
研究開発型ベンチャーの必修科目「攻めの知識戦略」

セッションパートナー 弁護士法人 内田鮫島法律事務所
powered by 投資育成研究センター

リバネスでは、国内外含めて延べ3000を超えるテクノロジーベンチャーの立ち上げおよび成長支援を行なってきました。その蓄積から見えてきたのは、大学や研究機関から生まれる研究開発型ベンチャーの武器はやはり研究開発力であり、そこから生み出す知財を含む「知識戦略」をどう策定するかが成長の鍵となる、ということです。テクノロジーを守る視点は当然必要ですが、特許と事業の成長は決してイコールではありません。逆に特許へのこだわりが事業スピードを阻害することも多々あります。では、知識戦略においては一体何を考えるべきなのでしょうか。本セッションでは、研究開発型ベンチャーが知っておくべき知識戦略について、技術法務の専門家と大学研究者が実践的な議論を交わします。

“詳細情報”

鮫島 正洋 氏

弁護士法人内田・鮫島法律事務所
代表パートナー弁護士・弁理士

 

1963年1月8日生(58歳)東京工業大学金属工学科卒業。藤倉電線㈱(現 ㈱フジクラ)にてエンジニア(電線材料の開発)、92年弁理士登録後、日本アイ・ビー・エム㈱にて知的財産業務を経て99年弁護士登録。2004年内田・鮫島法律事務所を設立、現在に至る。弁護士業に留まることなく、知財戦略、知財マネジメント、知財政策など多方面にかかる貢献に対して2012年知財功労賞受賞。オープンイノベーションに関連する複数の政府委員歴任、政策動向にも詳しい。著書;「技術法務のススメ」(日本加除出版2014)〔共著〕、「知財戦略のススメ コモディティ化する時代に競争優位を築く」(日経BP2016)〔共著〕など。
「下町ロケット」に登場する神谷弁護士のモデル。

芦澤 美智子 氏

横浜市立大学 国際商学部 准教授

 

2013年より横浜市立大学国際商学部准教授として、一貫して実践的な起業家教育、起業家支援に関心を持つ。また2018年から「スタートアップ・エコシステム」の研究に力を注ぎ、特に横浜地区での産学官連携したエコシステム形成のため、政策提案やその実現に力を注いでいる。現在、上場企業3社の社外役員、国や横浜市の各種委員等も務めている。慶應義塾大学卒業(経済学学士、経営学修士、経営学博士)

首藤 剛 氏

熊本大学 大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター
准教授

 

大分県別府市出身。熊本大学大学院修士課程時代に、海外留学を経験。現在、熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センターの准教授。教員生活約20年間、さまざまな薬学研究に従事し、サイエンスの成果や魅力を世の中に発信中。2017年からは、熊本大学の天然物のもの・ことづくり事業UpRodのプロジェクトマネージャー兼研究者として、製薬・食品系企業との百社面談を敢行し、自身でも線虫に関する研究成果の社会実装化を目指して、邁進中。

〈モデレーター〉

福田 裕士

株式会社リバネス
投資育成研究センター センター長

 

奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科分子生物学修士課程終了後、飼料販売会社の直営養豚場にて、一年半農業に従事。2008年リバネスに転職後、沖縄事業所で「福幸豚」の開発に携わり生産・販売事業の立ち上げを経験。2016年からは熊本にて熊本県次世代ベンチャー創出支援コンソーシアムによる創業応援プロジェクト「熊本テックプランター」の立ち上げおよび運営に取り組む。その後、大阪勤務を経て、2020年より東京本社に在籍。

15:20-16:10
  • セッションルームB
ヒトの手、神の手、機械の手〜ライフサイエンスの実験はどこまで自動化できるのか〜

セッションパートナー オムロン株式会社
powered by 知識創業研究センター

創薬や再生医療をはじめとするライフサイエンスビジネスの世界で、実験を自動化するラボラトリーオートメーションが大きな潮流になってきている。大手企業では大規模なスクリーニングのための液体の分注など、装置 利用が広まっている工程も存在する。研究者、技術者が知識を集結して新しいプロセスの開発が進んでいるこ の分野の最前線の試行錯誤の話を交えながら、企業、アカデミアの研究現場において自動化を活かす次の一 歩について登壇者らと議論する。

“詳細情報”

根岸 敦彦 氏

オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー企画室
業界マーケティング部 主査

 

2010年オムロン入社。エンジニアとして産業用の温度制御コントローラの開発や、劣悪な環境に耐えうる設計技術の開発に従事。その後、画像センサや自動車業界、電子機器業界、食品製造業など、業界向けの製造ソリューションの企画担当を経て、2021年4月より医療分野向けの新規事業立ち上げにチャレンジ中!

堀之内 貴明 氏

国立研究開発法人 産業技術総合研究所
人工知能研究センター 主任研究員

 

2006年大阪大学工学部卒業。2011年同大学院情報科学研究科修了、博士(情報科学)。同年より理化学研究所生命システム研究センター特別研究員、同生命機能科学研究センター研究員を経て2022年8月より現職。日本生物工学会バイオインフォマティクス相談部会・代表。ラボラトリーオートメーション研究会・役員。様々なライフサイエンス実験の自動化のためのロボット・AIプラットフォームの開発と利用を進めている。

望月 正雄 氏

株式会社バッカス・バイオイノベーション

 

1999年、姫路工業大学(現兵庫県立大学)大学院理学研究科にて、博士(理学)取得。
ポスドク、教員として関西の大学を転々とし、大学生活の最後を神戸大学の国プロ研究員で飾る。出身は古式ゆかしい生化学だが、神戸大学でバイオ生産とLab Automationに参画させていただき、その経験を買われ現職。バッカスはフラットな企業組織を目指しており役職はなし。自動化・ITを含めたインフラ整備をもっぱら担当し、目下、悪戦苦闘中。

〈モデレーター〉

髙橋 宏之

株式会社リバネス 執行役員

 

2009年横浜市立大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。40歳以下の若手研究者を対象にした「リバネス研究費」の立ち上げなど、産業界と若手研究者との間で新たな研究プロジェクトを生み出すことを中心に従事。「超異分野学会」を立ち上げの頃から長年リードしてきたほか、ライフサイエンス系のラボの立ち上げなど、研究を生み出す場づくりを手がける。

16:40-17:30
  • メインホール
「海ごみ問題」を超異分野チームで解く(その3「収益を得る」)

セッションパートナー 日本財団

海ごみのために「事業を縮小しろ」「利益を減らせ」と言っても誰も動きません。日本財団、JASTO、リバネスが開始した「プロジェクト・イッカク」は「海ごみ」問題にフォーカスし、企業と個人に新しいインセンティブを与える「海ごみ削減ビジネス」を生み出そうとしています。本セッションでは、元を正せば研究開発成果だったものが、ビジネスアイデアへと変貌し、どのようにして1円でも収益を得る形に発展したか紹介します。収益性やインセンティブが見えることで、1人1人の関わり方はどうなるのか、今後の海ごみ問題への対処として見えてくるものがあるはずです。

“詳細情報”

工藤 裕 氏

株式会社天の技 代表取締役

 

東京工業大学電気電子工学専攻卒業後、大手通信会社にて主に画像認識と遠隔操作ロボットの研究、及びアクセスネットワークの開発に従事。半導体製造機器メーカー、宇宙スタートアップを経て、宇宙機器開発を行うStrayCats’Lab株式会社(のち株式会社天の技へ改名)を起業。プロジェクト・イッカクではDebris Watchersの代表機関を務め、衛星・ドローンによるごみ漂着状況診断システムの構築を推進。

小倉 淳 氏

株式会社ノベルジェン 代表取締役社長

 

東京大学農学部卒業、同大大学院修了。総合研究大学院大学で博士号取得。遺伝子工学・微生物微細藻類学・情報生物学を専門とする。長浜バイオ大学・バイオサイエンス学部教授。基礎研究を用いた社会課題解決のため株式会社ノベルジェン起業。微細藻類を用いた環境浄化技術を開発。プロジェクト・イッカクではEco Trinityのリーダーを務め、自律分散ごみ処理システムの生物浄化システム開発を担当。

光山昌浩 氏

サステイナブルエネルギー開発株式会社 代表取締役社長 CEO

 

慶應義塾大学経済学部卒業。投資銀行、監査法人勤務を経て、マルミツ産業株式会社、株式会社山形県上下水道施設管理の代表取締役に就任。さらに、山形県新庄市および日本製紙株式会社と共同で公共下水道から発生する下水汚泥を固形燃料にして石炭火力発電所に売却するスキーム(NEDO委託事業)を構築したのち、当社を設立。プロジェクト・イッカクではEco-Trinityのサブリーダーを務め、自律分散ごみ処理システムの開発を推進。

小嶌 不二夫 氏

株式会社ピリカ 代表取締役

 

富山生まれ、神戸育ち。大阪府大(機械工学)卒。京大院(エネルギー科学)を半年で休学し、世界を放浪。道中に訪れた全ての国で大きな問題となりつつあった「ごみの自然界流出問題」の解決を目指し、2011年に株式会社ピリカを創業。ピリカはアイヌ語で「美しい」を意味する。世界中から1.8億個のごみを回収したごみ拾いSNS「ピリカ」、AIごみ分布調査システム「タカノメ」、マイクロプラスチック調査装置「アルバトロス」等の新規製品を生み出し、全てを事業化。ごみの自然界流出問題の根本解決に取り組む。プロジェクト・イッカクではMaterial Circulatorのメンバー、アップサイクル製品の開発を推進。

〈モデレーター〉

篠澤 裕介

株式会社リバネス 執行役員

 

東京大学大学院農学生命科学研究科修了(農学修士)。2008年PR会社を経て2009年よりリバネスに入社。同年、リバネスとして初の海外事業となる大学院生向けシリコンバレー研修を立ち上げる。2012年よりメディア開発事業を立ち上げ、2013年より、シードアクセラレーション事業「TECH PLANTER」を立ち上げる。2018年より、創業開発事業部長。起業でなく「創業」をテーマに活動を開始。2019年より、プロジェクト・イッカクを開始。2021年より執行役員。

16:40-17:30
  • セッションルームA
エンジニアリング オブ 複雑発酵
ー 我が家の糠床は科学技術で完コピできるのか? ー

セッションパートナー 協和発酵バイオ株式会社

酒造りや食品保存など、人類は微生物の働きを発酵技術として活用することで豊かになってきた。しかし発酵は複雑。有用な菌を単離し、最適条件下で徹底管理、培養するような伝統的な工業プロセスを用いて、発酵の全てを再現することは、これまで半ば不可能と考えられてきた。本セッションでは最先端の科学技術を活用して、次世代の発酵プロセスから複雑な微生物の活用方法について考察したい。我が家の糠床は完コピできるのか?NAPAのワイナリーのテロワールは完コピできるのか?

“詳細情報”

橋本 信一 氏

協和発酵バイオ株式会社
執行役員 R&BD部長

 

1986年東京大学農学部農芸化学修士課程卒、協和発酵工業入社。アミノ酸発酵生産菌の育種など微生物研究に没頭。1998年博士号取得。世界初のジペプチド発酵技術の発明から工業化などをリード。2011年から2014年までドイツの協和発酵ヨーロッパ社長(ドイツ語はしゃべれない)。2014年より現職。技術オリエンテッドな新製品・事業創出に苦闘中。現在の興味:進化の可能性

市橋 泰範 氏

理化学研究所 バイオリソース研究センター
植物-微生物共生研究開発チーム チームリーダー

 

2010年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了 理学博士。2010年 University of California Davis Postdoctoral fellow。2014年 国立研究開発法人 理化学研究所 基礎科学特別研究員。2016年 国立研究開発法人 科学技術振興機構 さきがけ研究者。2018年 国立研究開発法人 理化学研究所 バイオリソース研究センター チームリーダー、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム「スマートバイオ産業・農業基盤技術」(SIP第2期) 農業環境エンジニアリング研究コンソーシアム 研究代表など。専門は、植物生理、植物微生物相互作用。

伊藤 光平 氏

株式会社BIOTA 代表取締役

 

株式会社BIOTA代表取締役。高校時代からマイクロバイオーム(微生物の集まり)の研究に取り組み、慶應義塾大学先端生命科学研究所で都市や建築環境を対象にバイオインフォマティクス(情報生命科学)を用いた研究に従事。卒業後、株式会社BIOTAを設立、「微生物多様性を高める都市デザイン」の事業に取り組んでいる。

〈モデレーター〉

武田 隆太

株式会社リバネス
戦略開発事業部/グループ開発事業本部

 

オハイオ州立大学にて植物病原体の構造を研究し、2011年にPh.D.取得。リバネス入社後は人材開発事業部部長、国際開発事業部部長を経て、グローバルブリッジ研究所・所長に就任。リバネスの各事業の海外戦略、特に大学発のディープテクノロジーの発掘・育成を行う「TECH PLANTER」の10カ国展開に寄与。海外ベンチャーエコシステムのキープレイヤーと広いネットワークを持ち、現在は東南アジアのディープイシューを日本の科学技術で解決する場の創出に携わる。

16:40-17:30
  • セッションルームB
アグリテックはオイシイのか!?

セッションパートナー 株式会社フォーカスシステムズ

ロボット、人工知能、IoTなど様々な先端技術の導入が加速する農業現場。農作物の生産方法から、農業経営の方法まで大きな変革をみせている。しかし、生産現場や消費者に対し、十分な情報訴求ができているとは言い難い。アグリテックが経営に活かされているのか、消費者に美味しく食べてもらえるのか、疑問を抱いたまま実証に取り組んでいる現場が多いのではないだろうか。
本セッションでは、世界中に農業センサーの普及を推進してきた西岡氏、生産者と消費者をつなぐプラットフォーム「ポケットマルシェ」を展開する大塚氏と共に、アグリテックの価値を生産者、その先の消費者へ繋げていくために、どのような枠組み、コミュニティ、施策が必要なのかを議論する。

“詳細情報”

松坂 裕治 氏

株式会社フォーカスシステムズ
事業創造室長

 

1995年株式会社フォーカスシステムズに入社。システム開発SE、IT基盤のSEを経てマネージャーとして従事後、営業責任者に就任し主要なお客様との協業や事業計画の立案および提案を行いITサービス事業の推進をしている。現在、事業創造室の室長を兼務し、スタートアップ企業や大学の研究室と関係を構築し新たな事業を創造する活動に従事。直近では、VR/AIの研究開発を行う新会社の設立や名古屋工業大学と共同研究、ドローンを活用する事業の創造に従事。

西岡 一洋 氏

Kisvin Science株式会社 代表取締役社長

 

植物が根から吸い上げる樹液の流量を計測する低コストな樹液流センサを開発、自ら農業シーンへの普及定着に向けて東大ベンチャーを創業。同時にアグリテック系ベンチャー数社のアドバイザーも歴任。ワイン好きが高じて17年前より山梨でワイン造りに関わる中、醸造用ブドウ栽培研究集団Team Kisvinを組織。国内外で広く栽培コンサルティングに従事している。

大塚 泰造 氏

株式会社ポケットマルシェ 取締役 社長室長

 

大学卒業と同時に起業し数多くのウェブサービスの立ち上げを行う。会社をイグジットした10日後に東日本大震災が発生。東北を拠点としたNPOを設立、『東北復興新聞』を発刊。東北の沿岸地域と関わるなかで一次産業の生産者さんに触れ「一次産業のメディア化」を志す。2013年、食材付きの情報誌『東北食べる通信』を発刊。2015年、活動の場所をシリコンバレーに移し農業IoT開発を行うKAKAXI, Inc.を創業。日本では株式会社ポケットマルシェを設立。2021年、日本に帰国し現在はポケットマルシェ社の経営戦略、新規事業を担当する。

〈モデレーター〉

髙橋 修一郎

株式会社リバネス  代表取締役社長 COO

 

東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(生命科学)。設立時からリバネスに参画。大学院修了後は東京大学教員として研究活動を続ける一方でリバネスの研究所を立ち上げ、研究開発事業の基盤を構築。独自の研究助成「リバネス研究費」や未活用研究アイデアのデータベース「L-RAD」のビジネスモデルを考案し、産業界・アカデミア・教育界を巻き込んだオープンイノベーション・プロジェクトを数多く仕掛ける。

17:50-18:50
  • メインホール
リバネス研究アワード2022
表彰式・受賞特別講演
リバネスでは、自らの研究に情熱を燃やして独創的な研究を遂行し、自身の研究の枠を大きく広げながら今まさに躍進する研究者を、次世代の研究者へのロールモデルとして表彰する制度「リバネス研究アワード」を2021年より設置いたしました。第2回となる2022年は、リバネス研究費の歴代採択者の中から、特にサイエンスにインパクトをもたらした研究者、ならびに研究成果の社会実装にめざましい貢献をした研究者を表彰したします。

[選定の視点]
自らの研究に情熱を燃やして独創性な研究を遂行し、自身の研究の枠を大きく広げている、次世代の研究者へのロールモデルとなる研究者であること

[部門]
●先端研究推進部門:サイエンスにインパクトをもたらす、独創的な研究を推進していること
●社会実装部門:研究成果をもとに起業または社会実装へ向けてめざましい貢献をしていること

“詳細情報”

[先端研究推進部門]

須藤 雄気 氏
岡山大学学術研究院医歯薬学域(薬学系) 教授

受賞特別講演
ロドプシンの生物物理化学研究からの挑戦:『光をくすりへ!?』

第9回リバネス研究費レボックス賞 受賞(2011年)

 

2000年北海道大学薬学部卒、2005年同大学院薬学研究科修了・博士(薬学)(この間、2002-2003年奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科・特別研究学生)、同年より名古屋工業大学大学院工学研究科・博士研究員、テキサス大学ヒューストン校ポスドク、2007 年より名古屋大学大学院理学研究科・助教/准教授(この間、2008-2012年JSTさきがけ研究員(兼任))を経て、2014 年より岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(現・学術研究院医歯薬学域)教授

[社会実装部門]

瀬々 潤 氏
株式会社ヒューマノーム研究所 代表取締役社長

受賞特別講演
誰でも作れる人工知能を広げ、健康社会を実現する

第1回リバネス研究費リバネス賞 受賞(2009年)

 

博士(科学)。東京大学助教、お茶の水女子大学・准教授、東京工業大学・准教授、産業技術総合研究所・研究チーム長を歴任。機械学習・数理統計の手法開発および生命科学の大規模データ解析を専門とする。米国計算機学会のデータマイニングコンテストKDD Cup 2001優勝、Oxford Journals-JSBi Prize 受賞。

3月5日(土)9:30 - 18:20

 

メインホール セッションルームA セッションルームB ポスター・ブース会場
9:30 開会式
10:00 研究者・ベンチャーによるショートピッチ
「テクノロジースプラッシュ」
11:00 ポスター・ブース
コアタイム
12:00 昼休憩  
13:00 基調講演① 異分野およびビックデータ解析で見た「健康長寿の扉の奥」とは

基調講演② コンテナ輸送から二足歩行へ。異分野に拡張する重心検知理論

ポスター・ブース
展示  
13:50 移動    
14:00 セッション d2m1
極限・限定環境での食料生産 〜サステナブルビジネスは宇宙食領域に活路あり〜
セッション d2a1
脱・既存指標の組織論 ー 「説明しにくい大事なこと」をどう見える化するか ー 
セッション d2b1
畜産IoTを実現する“ものづくり“の底力とは
14:50 移動・休憩 移動・休憩 移動・休憩
15:20 セッション d2m2
魚食の価値観を塗り替えろ
セッション d2a2
CO2共生社会 ー 2050年カーボンニュートラル実現に向けたCO2との付き合い方 ー
セッション d2b2
アレもコレもソレも!? 「ゲルの時代」がやってくる
16:10 移動・休憩 移動・休憩 移動・休憩
16:40 セッション d2m3
共創のリアルから見えてくる大手企業の人材育成
セッション d2a3
「習慣」「新奇」「極限」から紐解く、人に嗜好品が必要な理由
セッション d2b3
植物の限界突破に挑む − AI・機能性・物質生産、完全制御のその先へ −
17:30 移動 移動 移動
17:50 閉会式
18:20 交流会
19:00 終了

 

9:30-9:50
  • メインホール
開会式
10:00-11:00
  • メインホール
研究者・ベンチャーによる超異分野ピッチ
「テクノロジースプラッシュ」
「(水などが)跳ねる・飛び散る、ザブンと落ちる」というスプラッシュ(splash)の意味にちなんだテクノロジースプラッシュは、研究者やベンチャーらが、90秒のピッチで、自分のやりたいこと、参加者に求めていることを会場の参加者にぶつける場です。次々と登場する研究者の知識と熱を浴びながら、熱を持った研究者を見つけ、またそのピッチをヒントに新たなアイデアを発想することを狙いとしています。その後、ポスター発表でさらに深い議論へと発展、新たな共同研究の創出につなげていくことを目指します。

“詳細情報”

発表者(2022年2月16日現在)

発表順 所属 氏名 演題/テーマ名
1 有限会社ヴァンテック 井之口 哲也 遠心分離で、家畜ふん尿の問題を解決!
2 慶応義塾大学 苑原 雄也 睡眠不足による免疫応答変化のメカニズム解明
3 同志社大学大学院理工学研究科 奥田 耕平 高靭性バイオマス材料の開発を目指した化学修飾セルロースとヒドロキシアパタイトの複合化
4 東京大学大学院 吉川 航生 改札機周辺の人流解析
5 東京工科大学 佐藤 拓己 ローズマリー由来のカルノシン酸は二つの経路でCOVIDを抑制する可能性
6 大阪大学 施 宏居 持続可能な有機EL素子を指向したレアメタルフリーな室温りん光材料
7 (1)放射線医学総合研究所、(2)千葉大学 小出 功史(1)、夏目 雄平(2) 光のトンネル効果(エバネッセント現象)を見る実験教材の提案
8 NPO法人だいち 小幡 知史 子どもと養育者のオペラント行動を軸とした行動分析学に基づく遠隔療育支援 – 保護者,支援者,専門家,行政を結びつける産学連携に向けて –
9 室蘭工業大学 上井 幸司 北海道白糠町産素材を利用した認知症予防のための機能性食品開発
10 早稲田大学 新田 理恵 体内時計のリズムの違いやズレと、各食事別の栄養摂取状況の違いの関係性について
11 弓削商船高等専門学校 森 耕太郎 ロケットストーブとスターリングエンジンを組み合わせた可搬式発電設備の開発
12 大阪大学 赤井 亮太 次世代デバイスに向けた革新的な有機半導体材料の創製
13 フィッシュ・バイオテック株式会社 田中 俊子 陸上養殖で世界を変える
14 国際医療福祉大学 渡辺 修宏 子どもと養育者のレスポンデント反応を軸とした行動分析学に基づく遠隔療育支援
15 九州大学 徳永 信 担持金ナノ粒子による酒類の香りの制御
16 京都大学大学院 豊田 直人 ヒトの顔の進化的起源に迫る!~霊長類の顔面頭蓋形態の定量的研究~
17 世田谷学園中学校高等学校 綿貫 大地 東京湾赤潮珪藻の魚粉代替飼料原料としての可能性
18 大阪大学大学院 網 貴裕 温室効果ガスの選択的分離を指向したオール有機の多孔質材料
19 東京大学 柳澤 大地 吉野家のエージェントシミュレーション
20 群馬大学 鈴木 啓 性ホルモンの一つ、エストロゲンは骨形成細胞の分化と基質石灰化のトリガーとなる
21 東北大学 廣森 浩祐 油脂廃棄物の処理を目的とした自立エネルギー型電解システムの提案
22 九州保健福祉大学 髙村 徳人 ADME人形(パペット)を用いた服薬指導とそれ以外の活用法と全世界への普及戦略
23 プラント機工株式会社 阿部 中 再生可能エネルギーを使うマイクログリッドベースロードの開発拡販
24 株式会社BIOTA 伊藤 光平 微生物との共生でデザインする持続可能で健康な空間づくり
25 国立研究開発法人物質・材料研究機構 今村 岳 ニオイを測るセンサ
26 JSCテクノロジー株式会社 佐藤 郁 データセンター向け省エネルギー革新技術開発と事業化
27 サイエンスファーム株式会社 大塚 雅巳 加齢臭分子標的型デオドラント
28 岐阜大学大学院 長曽我部 竣也 世界初の「あな空き」技術を利用した高機能性素材の開発
29 株式会社Ashirase 徳田 良平 視覚障がい者向け 歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」の開発、注意資源量の定量化
30 Easpe.inc 平塚 智博 児童の成長を可視化する療育施設向けモニタリングシステム
11:00-12:00
  • ポスター・ブース会場
ポスター発表・ブース展示 コアタイム
超異分野のポスター発表(研究発表)ならびにブース展示(事業紹介)が集まります。この場から多くの新しいアイデアや知識を生み、研究や事業をさらに加速させていきましょう。
13:10-13:30
  • メインホール
基調講演1
異分野およびビックデータ解析で見た「健康長寿の扉の奥」とは
<講演概要>
日本は約30%という世界一の高齢化率(総人口に対する65歳以上の割合)であり、高齢化のスピードも世界最速といわれています。なかでも、特に高齢化の進行が著しい地域の1つに、鹿児島県垂水市があります。このような状況下で、歯科医師、薬剤師、管理栄養士、保険師、心理学、作業療法士、理学療法士など、多くの専門家がチームを組み高齢者一人ひとりを長期にわたって徹底的に分析を試みるプロジェクトが平成29年に立ち上がりました。大石氏は、ご自身も心臓血管・高血圧内科学という専門をもち、スーパーバイザーとしてこのプロジェクトの中心的任務を担っています。
本基調講演では、大石氏が垂水市の1000人分の健康データを様々な分野の視点を介して解析することで見えてきた、「健康長寿」の扉を開く研究について、お話しいただきます。

“詳細情報”

大石 充 氏

鹿児島大学 心臓血管・高血圧内科学 教授

 

1990年大阪大学医学部卒業。1991年より循環器救急及び心臓カテーテル治療に従事。1995年大阪大学第4内科に帰局後、大阪市立大学病理学教室で動脈硬化研究を行う。1997年より2年間豪州Howard Florey研究所留学。大阪大学老年・腎臓内科学講師を経て2013年より鹿児島大学心臓血管・高血圧内科学教授。2015年より副病院長を兼務。鹿児島で3つのコホート研究および100万人分30年間の健診データ解析などを産学連携で行っている。

13:30-13:50
  • メインホール
基調講演2
コンテナ輸送から二足歩行へ。異分野に拡張する重心検知理論
<講演概要>
同じサイズのコンテナを輸送するトラックは、同じように見えて異なる走り方が求められます。コンテナの中の積み荷の状態が、トラック全体の重心に影響しているため、曲がるときの速度は重心位置によって限界が異なり、ときに思わぬ転倒事故などにつながります。このような課題に対して、渡邉氏は移動体の状態を検知し、転倒を未然に防ぐための研究を重ねて三次元重心検知理論を見いだしました。その技術は港湾物流に実装され活かされています。

この理論が、人という移動体にも適用できるかも知れないと考えて生まれた異分野連携が、土木作業員の疲労や熱中症対策でした。同理論を人の歩行に発展させた人間重心検知理論は、一見してはわからないような歩行時の人の揺れ具合を捉え、疲労の程度として評価することが可能です。倒れる限界に至る前に、適切に休憩を促すなど、肉体労働者の体調管理に役立つことが期待されます。重心位置に着目し、人をばね構造体として捉えたこの理論は、なぜ人がバランス良く自然な二足歩行が可能なのかという点でも有用な知見であり、様々な異分野との連携により、さらに新たな領域へと展開されることが期待されます。

“詳細情報”

渡邉 豊 氏

東京海洋大学 海洋工学系 流通情報工学部門 教授

 

1985年東京商船大学大学院商船学研究科修士課程修了、1989年東京大学工学部都市工学科研究員、1990年東京商船大学運送工学科助教授。1993年東京大学工学博士号取得。1994年スウェーデン王立チャルマース工科大学客員研究員、2004年東京海洋大学助教授、2005年東京海洋大学海洋工学部流通情報工学科教授を経て現職。環境・安全・セキュリティと経済性を両立させる物流システムを探求し、国際物流、港湾ロジスティクス等に関する研究の第一人者。

14:00-14:50
  • メインホール
極限・限定環境での食料生産 〜サステナブルビジネスは宇宙食領域に活路あり〜

セッションパートナー 株式会社ユーグレナ

地球上での生活と同様に、宇宙環境での長期滞在を実現するためには欠かせない「食」。地球から大量の資源を運び込むのではなく、極限的・限定的な環境の中でいかに資源を循環させて食糧を生産し、人の価値観に応じた食を提供できるかが重要なテーマとなります。宇宙での暮らしを見据えたサステナブルフード技術の開発は、いままさに地球上でも直面している食の課題解決にも大いに役立つ可能性があります。本セッションでは、多方面から宇宙開発やフードテックに携わる先駆者たちをお招きし、これからの宇宙と食ビジネスのあり方について議論します。

“詳細情報”

〈モデレーター〉

鈴木 健吾 氏

株式会社ユーグレナ 執行役員 CTO

 

博士(農学)/博士(医学)。2005年東京大学在学中に株式会社ユーグレナの設立に携わり、共同創業者の一人として研究開発の責任者を担当して現在に至る。微細藻類の一種であるユーグレナの大量培養に関連した技術開発を中心に手掛ける。2016年に東京大学大学院で博士(農学)、2019年に北里大学大学院で博士(医学)の学位取得。現在は理化学研究所 微細藻類生産制御技術研究チーム チームリーダー、マレーシア工科大学 マレーシア日本国際工科院 客員教授、東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラム 特任教授(客員)を務める。

小林 稜平 氏

株式会社ElevationSpace 代表取締役 / CEO

 

1997年、秋田県出身。秋田高専在学中の19歳の時に宇宙建築に出会い人生が変わる。卒業後、東北大学に編入学し建築学と宇宙工学を専攻。大学在学中には人工衛星開発プロジェクトや次世代宇宙建築物の研究に従事し、宇宙建築において国内1位、世界2位を獲得。また、Tohoku Space Communityを立上げ、東北を宇宙で活性化させることを目指し活動。宇宙ベンチャーを含む複数社でのインターンを経て、東北大学の准教授と共同で株式会社ElevationSpaceを起業。経済産業省 / JETROが主催する始動 Next Innovator等各種プログラム・コンテスト等で受賞。

前川 敏郎 氏

高砂電気工業株式会社・未来創造カンパニー
新規事業・イノベーション推進チーム Life Scienceグループ・リーダー

 

北里大学大学院・衛生学研究科博士課程修了、博士(保健学)。専門領域は生化学・分子細胞生物学など。大学院修了後は、信州大学大学院医学研究科で再生医療領域での研究開発プロジェクトに従事。その後、理化学研究所・遺伝子多型研究センター・研究員を経て、2012年からは東京大学生産技術研究所にてマイクロ流体デバイス用いた工学とバイオの境界領域での研究を行ってきた。2019年から高砂電気工業へ.ライフサイエンスグループ・リーダー。新規事業としてライフサイエンス,航空宇宙分野にて活動の幅を広げている。宇宙でのビール醸造デバイスプロジェクトを推進。

西田 宏平 氏

株式会社TOWING CEO

 

1993年12月生まれ。 滋賀県信楽町出身。 名古屋大学大学院環境学研究科修了。 同大学院にて農業用機械や土壌学について学ぶ。その後、株式会社デンソーに就職し、自動車部品の設計に携わる。同会社に所属しながら副業で株式会社TOWINGを弟と創業。同大学院で学んだ技術を社会実装し、少年時代に食べていた畑直送のフレッシュな作物を地球でも宇宙でも食べられる未来を目指す。

14:00-14:50
  • セッションルームA
脱・既存指標の組織論 
– 「説明しにくい大事なこと」をどう見える化するか –

セッションパートナー 株式会社池田理化
powered by キャリアデザイン研究センター / 教育総合研究センター

これまで長らく組織の成長は財務諸表で、人の成長は売上や生産性で測られてきました。しかし知識社会の到来により、人が作りだす知識こそが組織の成長の源泉となり、社員各々が、自ら課題に向き合い考え続けられるというポジティブな状態をいかに保てるかが重要となっています。ここから、健康経営やウェルビーイング経営などを掲げる企業が増えていますが、人のこころの状態や行動の変化と、売上や新規サービス・経営の結果との関係性を測定する試みは、今始まったばかりです。本セッションでは、人が持つ要素のうち、数字に表れにくく説明が難しいが、確かに大事であるものをどう可視化し、強い組織づくりにいかに活かしていくかを議論します。

“詳細情報”

高橋 秀雄 氏

株式会社池田理化 代表取締役社長

 

1974年群馬県生まれ。群馬大学社会情報学部卒業。東大EMP7期生。慶應SDM修士課程在学中。千代田化工建設㈱、アーサー・アンダーセン、三洋電機㈱を経て、同社に入社。オリンパス・アメリカへの出向赴任後、現職。2016年より東京科学機器協会理事。事業運営(産学のラボ向けに研究機器等を販売)の傍ら、2014年、若手研究者の支援を目的としたリバネス池田理化賞を開始。2016年、オープンイノベーション促進事業L-RADに共同参画。著書に「組織バリュー・マネジメント入門」(2002年)。趣味は登山、愛犬との散歩。

水本 武志 氏

ハイラブル株式会社 代表取締役

 

2013年京都大学大学院情報学研究科 博士後期課程修了。博士(情報学)。カエル合唱とロボット合奏の研究に従事。同年ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパンに入社し、音の研究に従事。2016年ハイラブル株式会社を創業し代表取締役に就任。対面とWeb会議の話し合いの見える化サービスを提供。学校や企業研修を中心にのべ30,000人以上の会話を分析。第17回日本eラーニング大賞厚生労働大臣賞等受賞。

平野 貴大 氏

株式会社シグマクシス
MX(Management Transformation)担当ディレクター

 

コーポレイトディレクション、経営共創基盤にて経営コンサルティングに従事。事業会社ではあきんどスシロー(外食)で新業態開発PJ、人材開発部門、事業企画部門の責任者、ベアーズ(家事代行)で事業責任者を担当。シグマクシス参画後は、経営プラットフォーム改革(組織・リーダーシップ構造、マネジメントプロセス、人事制度等)のコンサルティングを主導。ライフワークは「学ぶ・働く・稼ぐ」のアート化。趣味は哲学。

〈モデレーター〉

立花 智子

株式会社リバネス キャリアデザイン研究センター センター長

 

生命科学(修士)。大学院在学中は、微細藻類研究のかたわら、多様性と普遍性をあわせもつ生き物の魅力を子どもたちに伝えるべく、リバネス黎明期のインターンシップに参加。修了後は(株)Z会にて中高理科教材制作を経験しリバネスへ転職。中高生研究者むけの助成や若手研究者による研究コーチ活動を通し、学校教育の支援を行う。2019年より人材開発へ移行し、博士へと成長したかつての中高生研究者の支援を続ける。キャリアデザイン研究センターでは、研究者に代表されるような自らの好奇心や課題意識から知識を生み出していく人のための新たな働き方や組織づくりを研究する。

14:00-14:50
  • セッションルームB
畜産IoTを実現する”ものづくり”の底力とは

セッションパートナー 株式会社アオキシンテック

日本の食の高度化を支えてきた畜産業は、飼料の高騰化や農家数の減少など多くの課題を抱えている。課題を解決するべく環境や豚の状態をモニタリングするセンサやシステムの開発が進められているが、農場で実際に機能させるためには、畜舎の環境に耐えること、設計にあわせてセンサをとりつけるなど、ものづくりの力が必要となる。畜産を例にしながら、DXが進む現代における製造業が新たに提供できる価値について考える。

“詳細情報”

青木 圭太 氏

株式会社アオキシンテック
代表取締役CEO

 

1980年栃木県真岡市出身。県立真岡工業高等学校卒業後、帝京大学へ進学。青木製作所(現アオキシンテック)に入社後は製作全般に携わり、営業拡大に努め売上増に貢献。2011年に創業者の父の後を継ぎ、代表取締役に就任。ベンチャーの熱とアイデアを形にするリバネススーパーファクトリーグループの一員として『Garage Tochigi』を運営。『共生型ものづくり産業に挑む』を経営理念とし、協力工場・大学・ベンチャー・異業種企業等の多様な機関との共生型ネットワークを構築し、世界を変えるものづくりを目指す。

神林 隆 氏

株式会社Eco-Pork 代表取締役

 

ミシガン大学経営学(Master of Business Administration)修士課程を成績優秀者として修了。外資系コンサルティングファームにて主にテレコム領域の経営戦略・新規ビジネスモデル企画などに従事。その後、統計解析・人工知能を活用した新規ソリューション開発を責任者として主導した後、独立。

小舟 啓介 氏

株式会社YE DIGITAL
マーケティング本部 事業推進部 担当部長

 

2006年YE DIGITALに入社。ハードウェア、組み込みシステムの開発を担当する中で、データセンシング、無線通信技術を活用した製品開発を行う。後のIoT創生期には開発マネージャーとして自社IoT製品(製造業向け製品)の企画、製品化に従事。2018年よりマーケティング本部に移り、非製造業分野で当社の持つ製品、技術力を生かした社会貢献が可能な領域がないか?とリサーチを行っていくなかで、デジタル化の遅れる農業、畜産分野の課題解決をターゲットとする。
現在は飼料タンク残量の可視化、データ活用基盤の構築など畜産DXを実現するソリューションの企画、製品化を遂行中。

〈モデレーター〉

福田 裕士

株式会社リバネス
投資育成研究センター センター長

 

奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科分子生物学修士課程終了後、飼料販売会社の直営養豚場にて、一年半農業に従事。2008年リバネスに転職後、沖縄事業所で「福幸豚」の開発に携わり生産・販売事業の立ち上げを経験。2016年からは熊本にて熊本県次世代ベンチャー創出支援コンソーシアムによる創業応援プロジェクト「熊本テックプランター」の立ち上げおよび運営に取り組む。その後、大阪勤務を経て、2020年より東京本社に在籍。

15:20-16:10
  • メインホール
魚食の価値観を塗り替えろ

セッションパートナー DIC株式会社

海洋天然資源において、気候変動や乱獲により数多くの魚種が減少傾向に転じ、水産物生産量の内訳に占める養殖の割合は増加傾向にある。しかし、特に東南アジアにおいては広大な森林地域を伐採して養殖場を確保し、また養殖餌には天然の魚粉が多く用いられるなど、持続的な生産にはほど遠く、水環境の悪化など大きな環境負荷の原因になっている。一方、国際的には養殖水産物が広く受け入れられ魚食文化が広がっているが、日本国内では魚食離れが進み、未だ天然物へのこだわりも強い。本セッションでは、生産から食卓まで、天然か養殖か、餌は何か、養殖場の成り立ちなども意識するべき魚食文化の今を未来に向けて再構築する。

“詳細情報”

中熊 大英 氏

DIC株式会社
新事業統括本部 ヘルスケアビジネスユニット H-1プロジェクト マネージャー

 

京都大学大学院人間環境学研究科(有機合成化学)を卒業後、2002年にDIC株式会社に入社。R&D統括本部にて、医療機器向け高分子材料などの開発に従事後、2017年より藻類の新規事業創出社内プロジェクトに参画し、藻類バイオマスからの有効成分の抽出プロセス開発や、海外藻類スタートアップの技術評価などを担当。2019年より現職にて新規藻類素材の水産養殖飼料向けマーケティングに取り組む。

右田 孝宣 氏

フィッシュ・バイオテック株式会社 CEO

 

「とろさば」料理専門店SABARを経営。「とろさば」の漁獲高が減ったことを機に、サバ養殖の専門会社フィッシュ・バイオテック(大阪府豊中市)を創業。水道水さえあればできるサバの「陸上養殖」に乗り出した。海面養殖とは異なり、海洋汚染や地球温暖化の影響を受けないのが陸上養殖のメリットだ。同社は、養殖に必要な種苗、餌、各種システムなどを総合的に開発、サバの陸上養殖の「プラットフォーマー」を目指す。

芦田 慎也 氏

マルハニチロ株式会社 中央研究所長

 

1964年生まれ。京都大学理学部卒業後、1988年 大洋漁業株式会社(現 マルハニチロ)入社。入社後、中央研究所にて、主に、水産物からの機能性素材開発、生食用マグロ加工品などの水産・食品加工技術開発に取り組む。2015年より中央研究所副所長、2019年より現職。

〈モデレーター〉

塚田 周平

株式会社リバネス 執行役員

 

東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻博士課程修了。博士(農学)。設立初期の2003年よりリバネスの運営に参画。実験教室、各種ライティングの実践を積んだ後、アグリ分野の先進技術開発・導入、地域創業エコシステム構築事業の立ち上げを行う。大手・中堅企業やベンチャー、研究者等との連携による技術開発、事業開発に現場主義でコミットしている。

15:20-16:10
  • セッションルームA
CO2共生社会
ー 2050年カーボンニュートラル実現に向けたCO2との付き合い方 ー

セッションパートナー ダイキン工業株式会社

カーボンニュートラル実現に向け、温室効果ガスの排出削減が積極的に進められている昨今。Net Zeroを実現させるためには大規模なCO2の分離・回収・利用技術が必要であり、事業会社を中心にこれを事業機会と捉えた様々な研究・開発が進められています。CO2との共生が前提となる社会において、我が国の到達点はどこで、今後いかなる施策が求められていくのでしょうか。我が国の先進的プレイヤーと共に議論していきます。

“詳細情報”

三谷 太郎 氏

ダイキン工業株式会社

テクノロジー・イノベーションセンター 副センター長 兼 CVC室長

 

2011年京都大学農学部卒、ダイキン工業入社。入社後、管理会計業務や2012年に買収した米国住宅用空調大手「Goodman社」のPMI等に携わる。2015年に社外留職で投資銀行業務を経験。帰任後、2017年にオープンイノベーションのグローバル拠点である「テクノロジー・イノベーションセンター」副センター長に就任。M&Aや出資等、コーポレートベンチャリングの推進を担当。2019年よりCVC室長を兼任。

金子 周平 氏

経済産業省 産業技術環境局
エネルギー・環境イノベーション戦略室 室長補佐(総括)

 

大阪大学工学部卒、大阪大学大学院工学研究科修了。2014年経済産業省入省。過去に、中小企業政策や東日本大震災による原子力被災者生活支援、福島第一原子力発電所の事故収束対応(汚染水対策)に従事。2020年12月より現職。エネルギー・環境分野のイノベーション創出支援や、経済と環境の好循環を生み出すための産業政策としてのグリーン成長戦略の担当として関連領域の企画・立案に取り組んでいる。

坪井 俊輔 氏

サグリ株式会社 代表取締役CEO

 

横浜国立大学理工学部機械工学科在学中。2016年ルワンダに赴き、教育活動を行う中で、現地の子どもが各々夢を持ちつつも、卒業後、農業現場で働くことを知る。衛星データで現地の農業状況を改善し、子どもが自分の夢に挑戦できる環境を目指し、2018年にサグリを創業。サグリ創業以前は民間初、宇宙教育ベンチャー株式会社うちゅう代表取締役CEOを務める。 MIT テクノロジーレビュー 未来を創る35歳未満のイノベーターに選出。農林水産省 「デジタル地図を用いた農地情報の管理に関する検討会」 委員。情報経営イノベーション専門職大学 客員教授

〈モデレーター〉

大坂 吉伸

株式会社リバネス 戦略開発事業部 部長

 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程、修士(経営学)。三菱UFJ銀行、国際協力銀行を経て、東京大学生産技術研究所(特任研究員)、科学技術振興機構(ACCELプログラムマネージャー)を歴任。リバネス入社後、研究者の研究成果の事業化支援、及びベンチャー企業の投資育成を担う。株式会社グローカリンク代表取締役社長、リアルテックファンド グロースマネージャーを兼務。

15:20-16:10
  • セッションルームB
アレもコレもソレも!? 「ゲルの時代」がやってくる

セッションパートナー 東洋紡株式会社

「ゲル」ってご存じですか? 固体のような、液体のような、つかみどころのない材料。食品、医薬・ライフサイエンス、工業製品、農業など、「ゲル」は私たちの身の回りにあふれています。近年、新しい機能の研究や用途の開発が進み、「ゲル」に熱い視線が集まっています(一部で?)。ゲルでできた直径数百μmのチューブ内に細胞を封入した構造体「細胞ファイバ」の技術を有するセルファイバの柳沢氏、生体適合性が高く、生成と分解を含むあらゆる物理特性を制御できる「テトラゲル」を開発し、社会実装も手がける東京大学の酒井氏、そして繊維事業で培った「化学」の知見を応用し、繊維からバイオに至る事業を展開してきた東洋紡の大田氏が、熱く語り合います。

“詳細情報”

大田 康雄 氏

東洋紡株式会社
常務執行役員 イノベーション部門の統括

 

京都大学大学院工学研究科高分子化学課程修士修了、1984年 東洋紡績株式会社(当時)入社。爾来、スーパー繊維等の高性能材料の研究開発に従事、同社総合研究所長を経て、バイオケミカル事業部長、東洋紡アメリカ社社長を歴任。現在、イノベーション部門の統括として自前のコア技術とオープンイノベーションの融合による2050年のカーボンニュートラル社会に貢献できる新規なソリューション創出に注力中。今回紹介する「ゲル紡糸によるスーパー繊維の構造形成過程の解析」にて2004年繊維学会賞受賞。また同研究を中心に2005年 京都大学より博士(工学)を授与。(一社)繊維学会副会長を経験、現在(公財)日本化学繊維研究所評議員、日本バイオプラスチック協会副会長。

 

酒井 崇匡 氏

東京大学 大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 教授

 

1997年、東京大学 大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻 博士課程を修了。日本学術振興会特別研究員、東京大学ナノバイオインテグレーション拠点 特任助教、東京大学グローバルCOE 特任助教を経て、2011年より東京大学 大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻に助教として着任。マテリアル工学科兼担。2019年1月、テトラゲルの再生医療への応用を目指すバイオベンチャー「ジェリクル株式会社」の取締役 最高技術責任者に就任。2020年2月より現職。専門は、高度に構造制御された高分子ゲルを用いた高分子ゲルの基礎学理の解明、ハイドロゲルを用いた医用構造材料の構築、ハイドロゲルの再生医療用担体への応用。博士(工学)。

柳沢 佑 氏

株式会社セルファイバ 代表取締役社長

 

2007年、東京薬科大学 生命科学部 環境生命科学科卒業。2011年3月まで株式会社リバネスにて企画開発業務に従事。2017年12月、東京大学大学院 化学生命工学専攻にて博士(工学)を取得。2018年3月、平成29年度東京大学工学系研究科研究科長賞・東京大学総長賞。専門は高分子化学、材料化学、ソフトマテリアル、ハイドロゲル。2018年5月よりセルファイバ取締役に就任。2018年6月よりAMED「細胞ファイバーを利用した抗体製造のための高密度連続生産技術の開発」研究開発代表者。2018年10月にNEDO Entrepreneurs Profgram (NEP)に採択され、心筋ファイバの創薬応用を志向した収縮力測定システムを開発。2019年6月より代表取締役に就任。

 

〈モデレーター〉

飯塚 憲央 氏

東洋紡株式会社 参与 イノベーション戦略部長

 

京都大学工学部高分子化学専攻修士課程修了。1989年4月東洋紡績株式会社(当時)入社。総合研究所で溶融紡糸技術の開発、敦賀工場でのポリエステルタイヤコードの紡糸、加工技術の開発、生産、品質保証などに携わったのち、タイヤコード事業部長、東洋紡STC株式会社管理総括部長などを経て、2016年より、オープンイノベーションを担当する経営企画部みらい戦略グループマネジャー、その後、2020年にイノベーション戦略部長として現在に至る。

16:40-17:30
  • メインホール
共創のリアルから見えてくる大手企業の人材育成

セッションパートナー 日本ユニシス株式会社

オープンイノベーション・新事業創出の必要性が叫ばれて久しく、その手法として企業の枠組みを超えた共創スタイルでの事業創出と、参加者の視座の転換を狙った動きが増えつつあります。本セッションの登壇者は、日本ユニシスのエンジニアを含む3者がJRE Stationカレッジ(*)の参加者であり、東京湾で真珠の養殖を実現する「TOKYO PEARL プロジェクト」を一緒に立ち上げています。大手企業に所属しながらも、異業種・ベンチャーとの共創を通して水環境の改善という社会課題に挑み、それを新たなビジネスにまで昇華させることを狙っています。社外へ飛び出すきっかけから、共創の課程で得られた知見と経験、現業における効果まで、理想論だけではない、当事者だからこそ感じ得た気づきを引き出します。

(*)JRE Stationカレッジ
https://jre-station-college.jp/

“詳細情報”

吉越 一樹 氏

日本ユニシス株式会社
公共ビジネスサービス第一本部 次世代ビジネス開発部

 

2009年4月 日本ユニシス入社。エンタメ分野Web予約システム開発から、公共分野、スマートフォンアプリ開発を経験。警備ロボットの設計・開発など新たな分野も経験し、エンジニアとして広くSI事業に従事。エンジニアの枠に捉われない高い視座を持った人材を目指し、2021年JREステーションカレッジに参加。

笠原 万澄 氏

清水建設株式会社
ベンチャービジネス部CVC担当

 

大阪大学外国語学部卒業後、インドネシア留学を経て関西電力株式会社に入社。国際事業本部にて海外発電所の建設プロジェクト及び発電会社買収に従事。インドネシア駐在では火力発電所の建設プロジェクトに携わる。現在は清水建設株式会社のフロンティア開発室ベンチャービジネス部に所属し、ベンチャー投資を通じて同社のオープンイノベーションを推進中。

高倉 葉太 氏

株式会社イノカ 代表取締役CEO

 

1994年生まれ。東京大学工学部を卒業、同大学院暦本純一研究室で機械学習を用いた楽器の練習支援の研究を行う。在学時代にはハードウェアの開発会社を設立し、2019年4月に株式会社イノカを設立。2021年10月より一般財団法人 ロートこどもみらい財団 理事に就任。同年、Forbes JAPAN「30 UNDER 30」に選出。

〈モデレーター〉

長谷川 和宏

株式会社リバネス 執行役員CKO

 

東京都立大学大学院工学研究科修士課程修了、修士(工学)。修士1年よりリバネスに参加し、その後リバネス初の新入社員として入社。人材開発事業部を立ち上げ、2012年より執行役員に就任。TECHPLANTER事業やリアルテックファンドの立ち上げ、スタートアップと町工場の連携事例構築、インキュベーション施設「センターオブガレージ」の開設や中堅中小企業の新規事業創出支援などを主導。
【兼務】リアルテックホールディングス取締役副社長、株式会社グローカリンク取締役、株式会社NESTiPLAB取締役。

16:40-17:30
  • セッションルームA
「習慣」「新奇」「極限」から紐解く、人に嗜好品が必要な理由

セッションパートナー 日本たばこ産業株式会社

私たちは日常生活において様々な嗜好品を楽しんでいます。酒・茶・コーヒー・タバコの四大嗜好品のみならず、近年の技術的進歩により様々なモノ・コトが嗜好品的に使用され、私たちの生活にひとときの安らぎと潤いを提供するようになりました。「働いた後のビールはうまい」のように、「自分だけのひととき」につながるストーリーの中で様々な体験が習慣化し、嗜好品的な価値を形成していくと考えられます。それでは、人は新規(新奇)体験をどのように習慣にしていくのでしょうか。また、日常が削ぎ落とされた極限環境においても、習慣や嗜好品はどのような意味を持つのでしょうか。本セッションでは、独特の文化である「嗜好品」の本質について、多様な観点を持つ研究者や専門家を交えて議論を繰り広げます。

“詳細情報”

志方 比呂基 氏

日本たばこ産業株式会社
Global Tobacco Business, R&D Principal Scientist

 

1965年長崎市生まれ。1989年に東京大学大学院理学系研究科を修了し、JTに入社。味や香り等の化学感覚に関する研究に従事し、1995年よりMonell化学感覚研究所Visiting Scientistとして2年間の米国留学を経験。帰国後D-spec(においの少ないたばこ製品)の技術開発に取り組み、同技術の製品適用を主導。その後研究所マネジメントとして新研究領域の立上げ・研究戦略策定を担当。2010年にR&D企画部長、2012年に製品技術開発部長、2015年にたばこ中央研究所長を経て2019年より現職。「イノベーションは“知的なバカ話”から生まれる」との想いのもと、事業部を超えた技術連携やよりオープンなアライアンスの仕組みづくりを試行中。博士(人間科学)。

飯島 明宏 氏

高崎経済大学 地域政策学部 地域づくり学科 教授

 

高崎経済大学地域政策学部・教授 博士(工学)
研究所勤務を経て、2010年に高崎経済大学に着任。専任講師、准教授を経て、2018年より現職。専門は環境データサイエンス。食選好・行動心理研究のシーズを活用し、2019年にFUTURENAUT株式会社を設立、研究開発およびコンソーシアム事業を担当する。

村上 祐資 氏

極地建築家/FIELD assistant 代表

 

南極やヒマラヤなど、極地とよばれる厳しい環境にある美しい暮らし方を探すために、様々な極地の生活を踏査してきた極地建築家。2008年に第50次日本南極地域観測隊に越冬隊員として参加。2017年に実施された模擬火星実験 Mars160では、地球にある二つの模擬火星環境で副隊長として計160日間の実験生活を完遂。続く2018年のMDRS Crew191 TEAM ASIAでは隊長を務めた。“地球の三極”ともよばれる南極・北極・エベレストをはじめ、これまでに積み重ねてきた極地での生活経験は1000日を越え、人間が生きることと建築の係わりをひも解く“Inter-Survival”をテーマに活動中。

〈モデレーター〉

井上 浄

株式会社リバネス 代表取締役副社長CTO

 

東京薬科大学大学院薬学研究科博士課程修了、博士(薬学)。リバネス創業メンバー。博士課程を修了後、北里大学理学部助教および講師、京都大学大学院医学研究科助教を経て、2015年より慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授、2018年より熊本大学薬学部先端薬学教授、慶應義塾大学薬学部客員教授に就任・兼務。研究開発を行いながら、大学・研究機関との共同研究事業の立ち上げや研究所設立の支援等に携わる研究者。

16:40-17:30
  • セッションルームB
植物の限界突破に挑む
− AI・機能性・物質生産、完全制御のその先へ −

セッションパートナー 株式会社プランテックス
powered by 農林水産研究センター

人口の増加と共に気候変動や食料不足などが深刻化する中、人が食べる作物として、家畜の飼料として、植物の果たす役割は大きい。植物の価値を最大化することが、食料や飼料の安定供給のみでなく、医薬品や機能性物質の生産にも寄与する。本セッションでは、AI、機能性、物質生産など、異分野の領域の研究者を招き、従来の常識にとらわれずに、植物の限界を突破するための議論を行い、新たな研究テーマの構築やプロジェクト創出を目指す。

“詳細情報”

竹山 政仁 氏

株式会社プランテックス 企画室長

 

東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。新卒で総合商社に入社し、金融事業や資源投資事業を管轄するコーポレート業務に従事。同社在籍中にプランテックスと出会い、その技術とビジョンに魅力を感じ2020年3月に入社。現在は経営企画や栽培試験などを担当している。

瀬々 潤 氏

株式会社ヒューマノーム研究所

 

代表取締役社長 博士(科学)。東京大学助教、お茶の水女子大学・准教授、東京工業大学・准教授、産業技術総合研究所・研究チーム長を歴任。機械学習・数理統計の手法開発および生命科学の大規模データ解析を専門とする。米国計算機学会のデータマイニングコンテストKDD Cup 2001優勝、Oxford Journals-JSBi Prize 受賞。

蔭山 健介 氏

埼玉大学  理工学研究科 教授

 

東京大学先端学際工学を修了し,博士(工学)を取得。アコースティック・エミッション(AE、突発的な現象により生じる弾性波)を用いた各種材料の非破壊評価に関する研究に従事した後,エレクトレットを用いた音響・超音波センサを開発してきた。そして,エレクトレットセンサを用いて植物や微生物の見えない動きをAEで捉え,それらの活動をモニタリングする技術の実用化に取り組んでいる。センサの素子やデバイスの回路基板,解析プログラムなど,AE測定に必要な機器を研究室で独自に開発(自作)することで,様々な環境での活動モニタリングにチャレンジしている。

上井 幸司 氏

室蘭工業大学 大学院工学研究科 准教授

 

2000年東北大学大学院薬学研究科博士課程修了(博士(薬学))、2000年金沢大学薬学部教務職員、ドイツマックスプランク研究所分子生理学部門博士研究員、2002年東北薬科大学助手、2006年東北薬科大学講師、2011年より現職、異分野コラボによる北海道の天然資源を利用した新産業の創出を目指しています。

〈モデレーター〉

宮内 陽介

株式会社リバネス 農林水産研究センター センター長
株式会社アグリノーム研究所 代表取締役

 

千葉大学大学院園芸学研究科環境園芸学専攻修了、博士(農学)。大学院では新疆ウイグル自治区にてダイズの多収栽培技術の確立を行った。リバネスでは自身の経験を活かし、研究プロジェクトを手がける。2019年より農業分野の横断的な研究を積極的に推進すべく農林水産研究センターを設立、アグリ分野の横断的な研究を行う。

17:50-18:20
  • メインホール
閉会式
  • 株式会社ACSL

  • 株式会社アオキシンテック

  • 株式会社池田理化

  • 弁護士法人内田・鮫島法律事務所

  • オムロン株式会社

  • 協和発酵バイオ株式会社

  • KOBASHI HOLDINGS株式会社

  • サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社

  • ダイキン工業株式会社

  • DIC株式会社

  • 東海旅客鉄道株式会社

  • 東洋紡株式会社

  • 日本財団

  • 日本たばこ産業株式会社

  • 日本ユニシス株式会社

  • 株式会社フォーカスシステムズ

  • 株式会社プランテックス

  • 株式会社ユーグレナ

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