超異分野学会

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超異分野学会 益田フォーラム2018

大会テーマ:技術革新がもたらす医食農連携とコンパクトシティモデル

島根県益田市は、萩・石見空港から車で10分ほどの立地にあるものの、日本創成会議により消滅可能性都市の1つとして挙げられています。人口減少、高齢化が著しく、益田市の特徴でもある農業の担い手不足、放置された山林の荒廃等の課題が顕在化しています。
これらの課題解決に向けて、新産業創出の基盤となる研究者の知識を流入させ、地元の資源と掛け合わせることで、独自性のあるプロジェクトを創出します。本フォーラムでは、食と健康につながる研究を重点項目として、医・食・農連環による魅力あるまちづくりを共に推進していくチームの創出を目指します。
■開催日時:2018年8月8日(水)10:00〜15:30

■開催場所:島根県芸術文化センター グラントワ(島根県益田市有明町5-15)

<参加対象者>
農林水産・バイオヘルスケア・ロボット技術・ロジスティクス関連の研究者、ベンチャー、県内外の企業、地元の生産者・中高生等

<企画キーワード>
健康寿命の延伸、ヘルスモニタリング、牧草畜産、スマート農業、ロボティクス、食品保存、グローバル展開 etc.

2018年8月8日(水) 10:00 – 15:30

1会場

9:45〜10:00

開会挨拶

10:00-11:00

<セッション1>
ヘルステックモールを拠点に健康を可視化する

商業施設と連携して、日々の健康状態のモニタリングや健康維持につながる食や運動が手に入る、ヘルスケアを目的に市民が集う場を作る。

<パネリスト>
株式会社Rhelixa 代表取締役社長 仲木竜 氏
国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター 機械学習研究チーム長 瀬々潤 氏
順天堂大学 スポーツ健康科学部 スポーツ科学科 助教 尾崎隼朗 氏

<オーガナイザー>
株式会社リバネス 知識創業研究センター センター長 高橋宏之

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自分の健康を自分で管理し、健康状態を保ちながら、定年後にも社会に参加できるしくみをつくることの重要性が高まっています。 益田市では、地域住民が集う商業施設を拠点に、ヘルステックベンチャー・研究者と連携した健康情報モニタリングとフィードバックの仕組みづくり、筋肉や骨の強さ、認知機能を維持・増進させる空間設計などを通して、高齢化社会の新たな健康モデルの構築を目指しています。
本セッションでは、腸内細菌叢や睡眠、骨代謝、ストレスなど様々な情報を先端技術を用いて簡易に取得し、健やかで活力あるくらしを提案するプロジェクトを創出するために、新進気鋭のヘルステックベンチャーやスポーツ科学の研究者、生体情報解析のスペシャリストを招き、データの取得や活用のモデルについて議論します。

【パネリスト紹介】
仲木竜 氏
株式会社Rhelixa 代表取締役社長

東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。 計算生物学者。次世代シーケンサーより得られた大規模ゲノム・エピゲノムデータの専用解析アルゴリズムの開発・応用を専門とする。2015年2月に株式会社Rhelixaを設立。

 

瀬々潤 氏
国立研究開発法人産業技術総合研究所
人工知能研究センター 機械学習研究チーム長

株式会社ヒューマノーム研究所取締役。国立研究開発法人 産業技術総合研究所・人工知能研究センター機械学習研究チーム長を兼務。東京大学大学院新領域創成科学研究科、博士(科学)。東京大学助教、お茶の水女子大学准教授、東京工業大学准教授、産総研研究チーム長を歴任。合わせてジーンクエスト社やレリクサ社などに携わる。機械学習・数理統計の手法開発および生命科学の大規模データ解析を専門とする。米国計算機学会のデータマイニングコンテストKDD Cup 2001優勝、Oxford Journals-JSBi Prize 受賞。

尾崎隼朗 氏
順天堂大学 スポーツ健康科学部 スポーツ科学科 助教

順天堂大学スポーツ健康科学部・同研究科助教。2008年早稲田大学スポーツ科学部卒業。2010年東京大学新領域創成科学研究科、2012年順天堂大学スポーツ健康科学研究科修了。日本学術振興会特別研究員DC2・PDを経て現職。年齢・性別・体力レベルを問わず、骨格筋と心臓血管系の形態的・機能的向上のためのトレーニング方法の開発に取り組む。受賞歴:第65回日本体力医学会・若手研究者奨励賞、第30回トレーニング科学会大会・大賞など。


【オーガナイザー紹介】

高橋宏之
株式会社リバネス
知識創業研究センター センター長

2009年横浜市立大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。
40歳以下の若手研究者を対象にした「リバネス研究費」の立ち上げなど、産業界と若手研究者との間で新たな研究プロジェクトを生み出すことを中心に従事している。さらに、アカデミアの枠組みにとらわれずに個々人の知識、技術、課題解決に対するパッションを合わせることで、新たな知識、研究開発のタネを生み出す場、「超異分野学会」を仕掛け続けている。

11:00-12:00

<セッション2>
放棄林地を活用した畜産の実現

放置された山林の活用として、山牛(短角牛)を放牧し、誰でも手軽にできる山林畜産モデルを目指す。鹿児島大学 農水産獣医学域農学系 農学部 後藤貴文教授の代謝インプリンティング技術によって、山の草で肥育し、子牛の状態でも良質な牛肉をつくる。

<パネリスト>
鹿児島大学学術研究院 農水産獣医学域 農学系食肉科学研究分野 教授 後藤貴文 氏
株式会社松永牧場 代表取締役 松永 和平 氏
岐阜大学応用生物科学部 准教授 八代田真人 氏
株式会社日山畜産 代表取締役 村上聖 氏

<オーガナイザー>
株式会社リバネス 代表取締役CEO 丸幸弘

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益田市は、かつて林業が盛んな地域でしたが、中山間地域は高齢化が進み、農林業の停滞、森林や農地の荒廃、経済的視点からも色あせつつあり、集落機能の低下は深刻になっています。 本セッションでは、放棄された林地の活用法として、放牧を利用した新たな肉用牛経営を目指します。鹿児島大学 農水産獣医学域農学系 農学部 後藤貴文教授の代謝インプリンティング技術とICTを用いて、安価で良質な牛肉生産と山林の保全を実現するために、日本有数の牧場経営者や草食家畜の研究者、食肉の加工・販売を担う方々をお招きして議論を交わします。

【パネリスト紹介】
後藤貴文 氏
鹿児島大学学術研究院
農水産獣医学域 農学系食肉科学研究分野 教授

平成8 年 九州大学大学院農学研究科博士課程了。九州大学助手、准教授を経て、平成29年5月より現職。 兼任で九州大学客員教授。 平成 9 年 3月、博士(農学, 九州大学)の学位取得。家畜生体機構学を学び、その後17年間、大学牧場で勤務し、現場を活用した教育研究に従事した。専門は、大学牧場に務めた経緯から家畜生態機構学を基盤に、食肉科学、家畜栄養生理学、家畜管理学、家畜行動学およびICT畜産等、幅広く牛肉生産について研究している。九州大学ブランドビーフQBeefを開発した。生物学的に新しい概念である代謝インプリンティング理論の応用、草原や耕作放棄地等の放牧活用技術、ICTを活用した放牧管理技術およびそこで生産された牛肉のダイレクトマーケティングをパッケージとした、国土と植物資源をフル活用した新しい畜産システムについて研究を行っている。

松永 和平 氏
株式会社松永牧場 代表取締役

昭和29年6月13日島根県益田市で産まれる。県立浜田商業高校を卒業後、大阪の銀行に就職するも都会になじめず田舎に帰る。その年の8月、親と共に農事組合法人松永牧場を設立。しかし経営に対する考えの違いから親には牧場をやめてもらい、昭和59年代表となる。その後、牛肉自由化に対応する為、畜種をホルスタインから交雑種、黒毛和種に変えるとともに、堆肥の製品化を進め、経営体質の強化を進めた。平成13年、日本でBSEが見つかり牛肉は大暴落。多くの人が廃業していく中、規模拡大。800頭の繁殖肥育一貫体制を新たにつくり、NHKの全国放送で話題になったが、3年で軌道にのせる。平成17年、4人の獣医が独立して、専属診療体制がととのい、食品残渣飼料化プラントや㈱メイプル牧場を設立。売電事業にも参加し、今年度は㈱浜田メイプル牧場が完成予定です。農業の六次産業化は反対で、一次産業だけで成り立つ経営をめざしていきたい。

八代田真人 氏
岐阜大学応用生物科学部 准教授

ただ今準備中です。

村上聖 氏
株式会社日山畜産 代表取締役

広島県福山市生まれ。2004年国学院大学法学部法律学科卒業、株式会社大塚商会入社、2007年株式会社日山畜産入社、2016年株式会社日山畜産 代表取締役就任、2017年多摩大学大学院 MBA課程修了。現在、和牛の試食評価データベースを構築し、格付けや産地だけではない和牛の価値を消費者に伝える取り組みを行っている。また、国産牛肉の海外マーケット開拓にも力を入れており、タイ、台湾、シンガポール、マカオ、ミャンマー、ベトナムに輸出をしている。

【オーガナイザー紹介】
丸幸弘
株式会社リバネス 代表取締役CEO

東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。
1978年神奈川県横浜市生まれ。幼少期の4年間をシンガポールで過ごす。東京大学大学院在学中の2002年6月に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。日本で初めて、「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。現在、大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営み、世界の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。2014年12月に東証一部に上場した株式会社ユーグレナの技術顧問をはじめ、多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わる。

12:00-13:00

<ランチョンセッション3>
ローカルアグリテック2030

地域の伝統農作物の復活や遊休農地の活用を目指して、栽培技術の開発や農地モニタリングシステム・ロボティクス等を導入したスマート農業を展開する。

<パネリスト>
小橋工業株式会社 代表取締役社長 小橋正次郎 氏
株式会社セラク みどりクラウド事業部 事業部長 持田宏平 氏
Kakaxi, Inc. CEO 大塚泰造 氏

<オーガナイザー>
株式会社リバネス 研究開発事業部/アグリガレージ研究所 所長 宮内陽介

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就農者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加や農業技術の継承ができていないなど、地域の農業は様々な課題に直面しています。現在、農業分野ではIT化や機械・機器の高機能化といった技術革新が進んでおり、これらの活用が課題解決につながるとみられています。本ディスカッションでは、先進技術を取り込んでいくことで2030年になっても持続可能な農業の発展を考えます。

【パネリスト紹介】
小橋正次郎 氏
小橋工業株式会社 代表取締役社長

1982年岡山県生まれ。青山学院大学卒業。早稲田大学大学院経営管理研究科在学中。2008年小橋工業株式会社入社。2016年同社4代目代表取締役社長に就任。同社は1910年創業、国内唯一の「耕うん爪と耕うん作業機を開発するメーカー」。1964年日本初、大型トラクタ用耕うん作業機開発。1978年世界初、爪式代掻き作業機開発2006年世界初、オートあぜ塗り機ガイア開発。2007年日本初、格付投資情報センターR&Iの最高格付「aaa」を取得。2017年株式会社ユーグレナの第三者割当増資を引き受け、資本提携締結。水田造成技術を活用したミドリムシ培養設備の建設方法を確立し、耕作放棄地を用いた国産バイオジェット・ディーゼル燃料事業の実用化を目指す。

持田宏平 氏
株式会社セラク みどりクラウド事業部 事業部長

1979年島根県出雲市生まれ。2004年に島根大学大学院生物資源科学研究科修了後、株式会社セラクに入社。SEとして開発業務を行うかたわら、スマートフォンアプリやIoTサービスの研究開発を行う。2010年に天ぷら侍、2011年にスマート洗面台、2013年にスマート野菜工場を発表し国内外から注目される。2014年から農業IoTの研究に着手、2015年に「みどりクラウド」としてサービスを展開。

大塚泰造 氏
Kakaxi, Inc. CEO

1977年滋賀県生まれ。「新しい事業とメディアを作って社会を良くする」をテーマに起業を続ける連続起業家。主な事業領域はIT×スポーツ×食。 Kakaxi, Inc. CEO / 琉球ゴールデンキングス ファウンダー / 日本食べる通信リーグ 理事 / 琉球食鶏株式会社 取締役 / 株式会社ポケットマルシェ取締役 / JGAP指導員。


【オーガナイザー紹介】

宮内陽介
株式会社リバネス
研究開発事業部/アグリガレージ研究所 所長

大学院修士、博士課程において「中国乾燥地におけるダイズの多収栽培技術開発」という研究課題のもと、新疆ウイグル自治区に赴き現地の研究者ともにダイズの多収栽培技術の確立を行った。リバネスでは自身の研究経験を活かし、小中高生と宇宙大豆や国産小麦ゆめちからの栽培研究を行う。現在は、墨田区のアグリガレージ研究所にて、企業やベンチャーとの共同研究も推進する。

13:00〜14:00

ポスター発表

超異分野の参加者たちによるポスターセッションです。セッション登壇者をはじめとする研究者やベンチャー、企業が研究成果や最新技術を発表します。また、地元の農家や事業者が地域に眠るシーズや現場の課題感を持ち込むことで、互いに知識を交換します。参加者どうしの知識を混ぜ合わせて課題解決の糸口と新たなプロジェクトの種を生み出します。

14:00〜15:00

<セッション4>
グローバル展開を可能にする保存・流通技術

益田市の名産品の一つであるイチゴは、成長しすぎたものや型崩れしたものは国内流通が難しく、破棄されている。長期保存が可能な可食部非接触維持包装技術との連携や、グローバル・バリューチェーンの構築により海外進出を目指す。

<パネリスト>
アイ・イート株式会社 代表取締役 尾崎功一 氏
株式会社炭化 企画課 中溝康介 氏
アグリホールディングス株式会社 代表取締役社長 前田一成 氏

<オーガナイザー>
株式会社リバネス 地域開発事業部 川名祥史

詳細はこちら

益田市はメロン、トマト、ぶどう、ゆず、わさび、いちごなど豊富な特産品を有しており、鮮度を保持して海外へ流通する技術や仕組みの構築が期待されます。中でも、イチゴは成長しすぎたものや型崩れしたものは国内流通が難しく、破棄されてしまう現状があります。本ディスカッションでは、イチゴの長期保存が可能な可食部非接触維持包装技術を開発するアイ・イート株式会社、海外への農作物の輸出に関わる鮮度保持技術をもつ株式会社炭化、日本の産地と海外市場のバリューチェーン構築を行うアグリホールディングス株式会社と連携し、益田から海外への流通系の構築に関してディスカッションします。

【パネリスト紹介】
尾崎功一 氏
アイ・イート株式会社 代表取締役

宇都宮大学工学研究科/ロボティクス・工農技術研究所 所長 教授
ユニークな発想の技術開発を重視。分散協働型イチゴ収穫ロボット、実証型パーソナル・モビリティ・ロボットの実用化を進めている。文科省の支援を受け、2018年に農工とロボティクスを融合した研究施設を新設し、北関東での産学官オープンイノベーションの拠点化を目指す。また、2014年に文科省及びリバネスの支援を受け、アイ・イートを起業。完熟大粒イチゴの長期保存容器を実用化。近年では農業ロボットのプロトタイプ開発に尽力。

前田一成 氏
アグリホールディングス株式会社 代表取締役社長

2006年からベンチャー企業への投資、事業構築等を始め、日本及び世界で成長する数十社の企業の立上げ、株主、役員を務めてきた。2013年に農業と食の事業を開始し、 アグリホールディングス株式会社を設立。日本の農業と食のグローバル・バリューチェーン開発投資事業を行なっている。#1(川下) SAMURICE(さむらいす)・BENTO LABOの「食文化開発事業」、#2(川中) JAPAN POINT及びWASHOKU Treasureの「日本産食材の輸出・流通事業」、#3(川上) FARM BANKの日本の農業にヒト・土地・機械・技術などの「生産資源を供給する事業」を展開する 。現在日本、アメリカ、シンガポールとパートナーシップで計7ヶ国に展開し、今後世界に更なる拡大を目指す。

中溝康介 氏
株式会社炭化 企画課

株式会社炭化の創業期に、炭化が入居していた佐賀市のインキュベーション施設の管理、ベンチャー支援部署の佐賀市の職員として携わる。そんな中、青果物輸出実証に参加し炭化の技術を使って鮮度を保ったまま輸出された青果物を食べた香港現地の方のおいしいを聞き炭化の事業に共感し2016年に炭化へ転職し、現在に至る。

 

【オーガナイザー紹介】
川名祥史
株式会社リバネス 地域開発事業部

2008年横浜国立大学大学院環境情報学府修了(博士 環境学)。2008年より横浜国立大学VBL講師、株式会社LDファクトリーの代表を経て、株式会社マイロプスの取締役に就任。2014年11月より株式会社リバネス地域開発事業部に所属、2017年には福幸城ファームの取締役に就任。植物工場事業や飲食事業、アグリテックベンチャー支援など、農林水産業に関わる新規事業の立ち上げに関わる。

 

15:00〜15:30

表彰式、閉会、写真撮影