HICとは何か
研究は、世の中に常に新しいものを生み出していくための大きな原動力であり続けてきました。この力はこれからの時代により強く求められるようになります。その時に、分野を超えてその先の新たな知識を作り出していくためのコミュニケーションであるHyper Interdisciplinary Communications(HIC)が重要であると我々は考えています。
研究には数多くの分野が存在し、深化と分化が同時に進んでいます。また、社会に目を向けると研究から生まれてきた様々な知識を組み合わせなければ解決できない課題が数多く存在しています。こうした知識が多様化し、課題が複雑化する社会の中で、Hyper Interdisciplinary Communicationによって知識を融合し、新たな学問分野、社会課題を解決する方法を生み出し続けます。
越えるのは、研究分野だけではない
HICにおける“異分野”は、科研費の大項目の分野の話だけではありません。世代の異なり、携わっている仕事の異なり、キャリアの中での経験の異なりといった広い意味を含んでいます。
アカデミアであれ企業であれ、町工場の匠であれ、何かしら仮説を立てて試行錯誤しながら見いだしてきた人たちはみな研究者だと思うのです。本人が研究者だと自認していなくても、そのような知識は皆が持っています。
そんな“異分野”が技術、課題、経験、ネットワーク、ノウハウ、社会実装への道筋といった互いに異なる「知識」を持ち寄って、その知識を人類の未来に向けて融合していくことで、新しい世界が開かれるはずです。
「知識の共有」と「ベクトルの発信」
HICを体現する場であるCONFERENCE/FORUM/SUMMITでは、それぞれのスペシャリストが持ち寄った知識を参加者で共有します。“オープン”と“クローズ”のバランスは最も難しい部分です。しかし、その難しさを理解した上で、それでもオープンにしていくことが、これからの科学技術の発展には極めて重要です。
その上で、「自分はこういうことをやりたい」というベクトルを発信することに重きをおいています。そうすることで共感が広がって、自然と新しいものごとの種が生まれるのです。
このような考えのもと、HICは日本の各地域や、海外にも広がり、数多くの共同プロジェクトが生まれています。
これまでの活動実績
2024年3月時点での活動実績
<開催実績>
国内44大会/フォーラム、海外16大会
<企画実績>
国内大会 セッション 166企画
地域フォーラム セッション 86企画
<研究者プラットフォーム>
国内のべ参加者数 14,733名
海外のべ参加者数 1,930名
のべ参加者数 16,663名
<参加者層>
リバネス研究費 40歳以下のエッジの効いた若手研究者
リバネス研究アワード 新進気鋭の中堅研究者
TECH PLANTER アカデミア発の研究開発型ベンチャー
<特徴>
超異分野学会の特徴 「異業種交流会」としての超異分野学会