4D Printing Summit 2025
2025.07.29 [TUE]

4D Printing Summit 2025

4Dプリンティング研究のすそ野を広げる 高輪ゲートウェイシティ
ABOUT
4D Printing Summit 2025とは

温度や光、pH、磁場、力などの刺激に応答して形を変える、機能を発現する機能性高分子が、国内外の研究者や企業から数多く報告されています。4Dプリンティング技術は、こうした機能性樹脂を組み合わせる、電気以外の外部刺激によって機能を制御できる部品を作り出す技術として国内外で注目されつつあります。光造形技術から発展していった3Dプリンタが自動車・航空産業、医療産業など様々な分野に波及していったように、4Dプリンティング技術も多様な分野で発展していくことが期待されています。4Dプリンティング技術の可能性を引き出すためには、技術の特性を理解し、どう活用できるかを様々な分野で考えていくことが重要であり、現在は多様な分野の研究者、技術者、あるいは現場の課題を持った人々が集まり議論し、生まれてくるアイデアを検証していく段階にあります。

本会では、4Dプリンティングの国内外での研究の最前線について共有するだけでなく、部品などの特性を決めていく上で重要な刺激応答性樹脂の研究、求める形の制御からバックキャストでプリント方法を検討するために必要なシミュレーションまで、4Dプリント技術を俯瞰します。そして、どのような応用がありうるか、次の一歩を作るための議論を行います。

日程
2025年7月29日(火)
場所
高輪ゲートウェイシティ
東京都港区高輪2丁目21番1号 THE LINKPILLAR1 NORTH 6F
PROGRAM

スピーカー

  • 古川 英光
    古川 英光
    • 山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室 教授
    山形大学ソフト&ウェットマター工学研究室(SWEL)の研究室代表。国内の3Dプリンタに関する研究を牽引し、2018年4月にはやわらか3D共創コンソーシアムを設立、会長に就任するなど、技術の社会実装にも力を入れる。最近ではフードプリンタに関する先進的な取組にも挑戦しているほか、「NEDO先導研究プログラム/マテリアル・バイオ革新技術先導研究プログラム」に初めて採択され、マテリアル分野・4Dプリンターの研究を産学連携体制で加速させ、新たな産業の創出を目指している。
  • 三浦 佳子
    三浦 佳子
    • 九州大学大 学院工学研究院化学工学部門 教授
    2000年京都大学博士(工学)、ペンシルバニア大学博士研究員、名古屋大学助手、北陸先端大学院大学准教授を経て、2010年より九州大学 教授。
    専門は 高分子化学、機能性高分子、バイオミメティック高分子など。3Dプリンターでは、材料化学と成型加工を融合させた材料化学の可能性を感じている。
  • 王 忠奎
    王 忠奎
    • 立命館大学 総合科学技術研究機構 准教授
    2011年立命館大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。立命館大学理工学部ロボティクス学科助手、総合科学技術研究機構専門研究員、スイス連邦工科大学(ETH Zurich)客員研究員、同大学ロボティクス学科助教を経て、2019年同大学総合科学技術研究機構准教授、2022年より立命館大学理工学部ロボティクス学科准教授、現在に至る。ソフトロボティクスと生体医工学に関する研究に従事。国際会議M2VIP2017、IEEE RCAR 2018、UR2020の Best Paper Award、計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2022)優秀講演賞などを受賞。日本ロボット学会、日本機械学会、日本生体医工学会、看護理工学会会員、IEEE のシニアメンバー。
  • 高橋 鷹山
    高橋 鷹山
    • 株式会社OUTSENCE 代表取締役社長・CEO
    大学院時代に大型構造物の研究を行うためJAXA研究室に所属するも、研究と実現性の乖離を感じ退学。社会実装を志し、ispaceで民間宇宙開発に従事後、2018年に株式会社OUTSENSEを設立。折り紙構造を応用した設計技術を軸に、空間装飾・製品開発を手がける。現在は、折り工学を基盤とした【ODM】【R&D】【SORIORI】の3サービスを展開し、宇宙施設構築の実現に向けた研究開発を推進している。
  • 原 克幸
    原 克幸
    • インスタリム株式会社 ハードウェア開発マネージャー
    自動車メーカーで量産開発を経験した後、2018年より「3Dプリンタ×義肢装具」の新規事業に取り組む。2024年にインスタリム株式会社へ入社し、3Dプリンタを活用した義足の開発に従事。新興国を中心に、従来は手作業で行われていた義足製作の自動化・標準化を推進している。
  • 髙橋 宏之
    髙橋 宏之
    • 株式会社リバネス 知識創業研究センター センター長
    2009年横浜市立大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。40歳以下の若手研究者を対象にした「リバネス研究費」の立ち上げなど、産業界と若手研究者との間で新たな研究プロジェクトを生み出すことを中心に従事。さらに、アカデミアの枠組みにとらわれずに個々人の知識、技術、課題解決に対するパッションを合わせて新たな知識を生み出す場「超異分野学会」や、知識製造を行うリアルなラボの立ち上げなど研究開発の種を生み出す動きを仕掛けている。

スケジュール

TIME THEME SPEAKER
09:30

開会挨拶

09:40

【基調講演】 4Dプリンティングの現在・未来 〜海外の4Dプリンティング研究から見えてくる技術のこれから〜

  • 古川 英光 (山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室)
10:10

4Dプリンティングの可能性を引き出すモデルベース開発

  • 王 忠奎 (立命館大学 総合科学技術研究機構)
10:25

4Dプリンティングを支える機能性樹脂開発の最前線

  • 三浦 佳子 (九州大学大 学院工学研究院化学工学部門)
10:40

研究者・ベンチャーピッチ

11:10

4Dプリンタ実演・ポスターディスカッション

12:00

【パネルディスカッション】 4Dプリンティングで仕掛けるものづくりの新しい時代

  • 古川 英光 (山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室)
  • 高橋 鷹山 (株式会社OUTSENCE)
  • 原 克幸 (インスタリム株式会社)

【モデレーター】

  • 髙橋 宏之 (株式会社リバネス)
12:40

クロージング

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