いま、健康の捉え方が変わりつつあります。これまでは定期的に健康診断を受け、あるいは病院を受診することが健康維持の主な手段でした。今後私たちは、病院にかからずとも日常的に自分の健康を知り、病気を未然に予防・診断し、健康を自らデザインできるようになる未来に近づいています。古くから経済・商業が栄え、食文化や芸能の中心でもある大阪には、今や健康や医療に関わる最先端の研究拠点や、ヘルステック関連企業が多数集積しています。本フォーラムでは、その大阪を舞台に、食、医療、IoT、お笑いまで幅広い話題から、これからの時代の健康とは何かを再定義するための挑戦を行います。
〈参加対象者〉
アカデミア、ベンチャー、大企業、町工場、自治体、中学・高校生
〈企画キーワード〉
健康、医療、ヘルスケア、予測・計測技術、コホート調査、健康寿命、人生100年時代、食、IoT、お笑い etc.
〈前夜祭〉
2018年10月12日(金)19:00〜21:00(事前申込制・参加費無料)
ラーゴ ディ ブル(大阪ベイタワー ベイタワーイースト3階)
超異分野学会大阪フォーラムは盛況のうちに終了いたしました。
来年度も開催を予定しております。詳細な情報は会期が決定し次第お知らせいたします。またお会いできることを楽しみにしております。
2019年3月8日、9日には超異分野学会本大会を東京で開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。
2018年10月13日(土) 9:00 – 18:30
A会場 | B会場 | ポスター・ブース会場 | |
9:00 | 開会式 | ||
<セッションA1> 蓄積と統合で予測する自分の身体の未来 |
<セッションB1> 農業の未来をひらくための技術実装力 |
ポスター・ブース展示 (13:00-14:40 ポスター・ブース コアタイム) |
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10:00 | |||
11:00 | <セッションA2> ヘルステックベンチャー&大阪テクノマスターピッチ |
<セッションB2> 栄養と睡眠から健康を考える |
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12:00 | |||
13:00 | |||
14:00 | |||
15:00 | <セッションA3> 1,000万人の健康づくりをどう実現するか |
<セッションB3> ガレージが生み出す大学と町工場の新しい関係 |
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16:00 | |||
<クロージングセッション> これからの健康とは何か? |
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17:00 | |||
18:00 | 閉会式 |
9:00〜9:20
開会挨拶
株式会社リバネス取締役副社長CTO 井上 浄
東京薬科大学大学院薬学研究科博士課程修了、博士(薬学)、薬剤師。リバネス創業メンバー。博士過程を修了後、北里大学理学部助教および講師、京都大学大学院医学研究科助教を経て、2015年より慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授、2018年より熊本大学薬学部先端薬学教授、慶應義塾大学薬学部客員教授に就任・兼務。研究開発を行いながら、大学・研究機関との共同研究事業の立ち上げや研究所設立の支援等に携わる研究者。
9:20〜10:40
<セッションA1>
蓄積と統合で予測する自分の身体の未来
コホート調査、個人の遺伝子検査、ライフログの取得など、個々人の体質や状態を知り、健康の維持・増進につなげられる情報の蓄積が飛躍的に進んでいます。加えて、技術の進歩でより詳細な生体データや、生活の履歴が取得可能になってくるようになると、それをどう読み解き、活用できる形にするかがより大きな課題になってきます。しかし、それに対する有効な解決方法は模索段階にあります。
今回は、予測に関わるアルゴリズムについて研究する研究者、センサーを活用して情報を集め、活用するベンチャー、ヘルスケアで大きなビジネスを仕掛けている企業の担当者らが集まりました。最先端の技術だけでにとらわれるのではなく、様々なデータからどう体の状態を予測するか、得られた情報をどう活用できる形にするのか、そのために必要なプラットフォームなどについて幅広く議論します。
9:20〜10:40
<セッションB1>
農業の未来をひらくための技術実装力
人の健康を支える食。食を支える農業に関して研究現場では技術革新が進んでいる一方で、農業現場での技術実証が求められています。研究現場で生み出される新しい技術の実装を進めていくためには何が必要なのか?について、研究者、メーカー、農家と様々な立場のパネラーと共に議論します。
11:00〜12:20
<セッションA2>
ヘルステックベンチャー&大阪テクノマスターピッチ
2019年度に国立健康・栄養研究所の移転が決定した大阪府や、理化学研究所が生命機能科学研究センターを置く神戸市など、関西には医療の研究拠点が集積しています。医療・ヘルスケアに関する研究成果の社会実装を目指すベンチャーが、自らが実現したい世界観を発表します。また、「大阪テクノマスター」はものづくりにて卓越した技能をもつと大阪市に認定された技能者です。研究を推進するために必要な「モノ」はありませんか?エッジの利いたベンチャーや技能者が、想いと技術を発信します。
<登壇ベンチャー(順不同)>
トイメディカル株式会社、株式会社サイディン、株式会社BugMo、株式会社キュオール、ナノブリッジ合同会社、合同会社BeCellBar、株式会社マイオリッジ、Japan Lipid Technologies合同会社、株式会社未病マーカー研究所、ハーテック LAB.、株式会社HERBIO、Quadlytics Inc.、AMI株式会社
11:00〜12:20
<セッションB2>
栄養と睡眠から健康を考える
健康な身体は栄養バランスの取れた食事、適度な運動・十分な睡眠のすべてが必要だといわれています。栄養・運動・睡眠は独立しておらず、それらが複雑に絡み合っているからこそ、そのいずれかが乱れた時から健康は損なわれてしまうのです。本セッションでは、栄養および睡眠それぞれの分野で最先端を走る研究者から、最新の話題を提供いただきます。
14:50〜16:10
<セッションA3>
1,000万人の健康づくりをどう実現するか
人生100年時代、健康経営、健康寿命の延伸…ここ数年で急速に広がっているヘルスケア関連の話題ですが、本当に社会を変えるためには、長期に渡る健康行動を実現する具体的方法を考える必要があります。 本セッションでは、自治体単位での健康作りを実現した研究の成果や食から健康を作る取り組みをもとに、社会単位での健康づくりの実現について議論します。
14:50〜15:40
<セッションB3>
ガレージが生み出す大学と町工場の新しい関係
2018年4月に町工場と研究者をつなぎ新しいものを生み出していく拠点としてガレージミナト、ガレージタイショウが生まれました。開設以来、研究者、町工場、企業、自治体など様々な方が現地を訪れ、今までになかった連携が生まれようとしています。本セッションでは、これから“ガレージ”に求められる役割や機能について、大学と町工場の双方の視点から考えます。
セッションパートナー:成光精密株式会社(Garage Minato)、株式会社木幡計器製作所(Garage Taisho)
16:30〜17:50
<クロージングセッション>
これからの健康とは何か?
各セッションで議論してきた内容に横串を通し、これからの時代で「健康」に対する捉え方はどのように変わっていくか、「健康」に対する考え方が変わった時に将来の健康予測や維持・増進へのアプローチがどのように変化していきそうか、未来の議論を行います。
さらに、企業の健康経営の実現に向けた新たな取り組みや、運動を取り入れた健康や体力の維持・増進に関する学際的な研究が始まっている大阪ならではの実証研究についても議論します。最終的に、セッションを通じて参加する皆様とチャレンジできる横断的な研究プロジェクトまで考えることを目指します。
18:00〜18:30
閉会式
株式会社リバネス 戦略開発事業部 福田 裕士
奈良先端科学技術大学院大学博士前期課程修了。修士(バイオサイエンス)
学位取得後、畜産飼料卸売店が経営する養豚場に勤務。2009年、株式会社リバネスに入社。沖縄事業所に赴任し、ブランド豚「福幸豚」を立ち上げた。2016年9月に熊本県に異動し、自然共生型産業研究所所長として、地域資源と人、そして世代を超えた人同士が共生する自然共生型産業の研究を推進。株式会社福幸城ファーム 取締役。2018年4月に大阪本社に赴任した。大阪府和泉市出身。