超異分野学会富谷フォーラムは盛況のうちに閉会いたしました。
参加、協力者のみなさまありがとうございました。
宮城県富谷市は低炭素水素サプライチェーンの実証都市に選ばれ、水素を一つの軸に新たなまちづくりに挑戦しています。まちづくりにおける多様な研究要素を議論し、次の実証試験として具体化することを狙いとして、本フォーラムを実施いたします。
富谷市は50年以上人口が増加傾向にある住宅都市で、今後も人口増加を見込んだ開発が進められています。本学会では、富谷市が発展を続ける住宅都市であることに絡めて、モビリティ、エネルギー、住環境やコミュニティなどの観点からこれからのまちづくりに向けた議論を繰り広げます。研究者、ベンチャー、企業、自治体も参加し、”10年、20年先の暮らし”に向けた挑戦を始める場となります。異分野の視点で研究に新たな切り口を加えたい方、実証実験のパートナーを探索したい方など、ぜひ発表や聴講にお越しください。
※本フォーラムは、宮城県富谷市における「未来水素エネルギーフォーラム in 富谷」事業(平成31年度みやぎ環境交付金活用事業)の一環として実施いたします。翌日(12月14日)には中高生のための学会「サイエンスキャッスル2019 東北大会」を実施します。よろしければ、1日目はご自身の発表、2日目は次世代を担う中高生研究者育成の場として両日ご参加ください。
〈参加対象者〉
研究者、大企業、ベンチャー、地元企業、 自治体、中高生、市民等
〈キーワード例〉
人口増加/減少、まちづくり、エネルギー、燃料電池、省エネ、都市設計、 スマートグリッド、モビリティ、交通システム、住宅、スマート社会、ヘルスケア etc.
〈設置予定賞〉
発表者を対象に以下の賞を予定しております。(発表コアタイム:13:00-14:00)
●最優秀ポスター賞(5万円)
●未来・水素エネルギーフォーラム賞(5万円)
●Looop賞(5万円)
〈共同主催〉宮城県富谷市・株式会社リバネス
〈当日のアクセス〉
地下鉄「泉中央駅」(仙台駅より約15分)より、バスもしくはタクシー(20分程度)
<バスタイムライン>
<ご注意>
※無料シャトルバス発着所は、宮城交通バス停留所(泉中央駅前ターミナル付近)とは別にございますのでご注意ください。
【無料シャトルバス発着所】仙台銀行ホール イズミティ21前 送迎車用スペース
(〒981-3133 宮城県仙台市泉区泉中央2丁目18−1)
※宮城交通バスの停留所はこちらを確認ください。
2019年12月13日(金) 9:30 – 17:30
Time | メイン会場 | セッション会場 | ポスター会場 |
9:30 | 開会挨拶アワード | ||
9:40 | 基調講演アワード | ||
10:00 | オープニングセッション:2030年の水素エネルギー | ||
11:00 | セッション1:次世代の移動・輸送手段で変わるくらしの街 | ||
12:00 | 昼休憩 | ||
13:00 | ポスターセッション | ||
14:00 | セッション2:輸送・貯蔵の技術が水素エネルギーを身近にする | テクノロジーカンファレンス<ターム1> | |
15:00 | セッション3:エネルギーの流通を軸としたコミュニティデザイン | テクノロジーカンファレンス<ターム2> | |
16:00 | クロージングセッション:富谷から全国につながる次の一歩がここから始まる | ||
17:00 | 閉会式 |
9:40〜10:00
基調講演
東北大学金属材料研究所 特任教授
河野 龍興(こうの たつおき) 氏
東京大学先端科学技術研究センター 特任教授 兼任
ミラノ工科大学 客員教授 兼任
東芝アジア・パシフィック社 水研究センター センター長、株式会社東芝 次世代エネルギー事業開発プロジェクトチーム担当部長を経て現職。東芝では水素吸蔵合金の研究に従事し、充電池 eneloopに使用されている超格子合金を発明。現在は、東京大学先端科学技術研究センター 特任教授、ミラノ工科大学 客員教授を兼任。専門は水素エネルギー技術(水素製造・貯蔵・利用)。
10:00〜11:00
<オープニングセッション>
2030年の水素エネルギー
水素を利用した都市、街づくりに向けた実証試験が全国各地で取り組まれています。従来型の石炭燃料を使ったエネルギー供給とは異なる仕組みを導入していく必要がある中、各自治体はどのような取り組みをして、どのような課題が見えてきているのか。富谷市での事例も含めて各プレイヤーの現状を紹介しつつ、本当の普及に向けて求められる技術開発や都市の仕組みは何かを経験をもとに議論します。
11:00〜12:00
<セッション1>
次世代の移動・輸送手段で変わるくらしの街
自動運転や自律運転によって人の移動、モノの輸送はどのように変化していくのでしょうか。空中ドローンの登場で、輸送体は自動車だけにとらわれなくなっていく時代が遠からずやってくることが予想されています。とりわけ、富谷市のような住むことを大きな目的とした街において、これから社会に実装されてくる移動・輸送手段はどのようなインパクトを持ちうるのか。このセッションでは次世代の移動・輸送手段に関連した開発を行なっているプレイヤーに集まっていただき、自分たちの取り組みが「住」の街をどう変えていきうるかについて議論します。
14:00〜15:00
<セッション2>
輸送・貯蔵の技術が水素エネルギーを身近にする
水素エネルギーの活用では、コストを抑えていかに効率よく水素を貯蔵するか、いかに水素を作った場所から使う場所へと輸送するか、という「貯蔵」と「輸送」に関わる技術が非常に重要になってきます。大企業での取り組みが先行していますが、ベンチャーや大学の研究者の中でもこの技術開発に挑戦する人々が現れています。このセッションでは、貯蔵、輸送の課題に挑戦するベンチャー、大学研究者に登壇いただき、技術の社会実装のために参加者も巻き込んでどのような取り組みができるかを考えます。
15:00〜16:00
<セッション3>
エネルギーの流通を軸としたコミュニティデザイン
近年の自然災害による送電網の断絶リスクや、大規模発電所の送電ロスの大きさなどから、自然電力による地域エネルギーマネジメントへの着目が高まっています。本セッションでは、集合住宅、町、市単位で再生可能エネルギーによる発電を行い、地域内で無駄なく消費していく地域新電力を実現するための取り組みについて、コミュニティデザイン、サプライチェーン構築、地域経済などの観点から、実際の取り組みを踏まえて議論します。
16:00〜17:00
<クロージングセッション>
富谷から全国につながる次の一歩がここから始まる
水素エネルギーもからめた都市、街づくりを実現するために、我々はどのように技術を浸透させていくことができるのか。このセッションでは、今回のフォーラムに出てきたプレイヤーと彼らが持つ技術について振り返りつつ、それがこれからのくらしに導入されていくためにできる取り組みは何か、まず一歩目の小さな実証試験としてどのようなことができるのかを描きます。
14:00〜16:00
<テクノロジーカンファレンス> ターム1・ターム2
ベンチャーや研究者から、自身の研究の最も熱い点を、分野や所属の垣根を越えて参加者へ発信します。5分間のショートプレゼンテーションとディスカッションの形式で行い、プレゼンターの熱と参加者の熱をぶつけることで、新しい研究アイデアや仲間を生んでいきます。
各ターム、発表5分 x 6チーム+約20分間のブース前ディスカッション
10:00〜17:00(コアタイム 13:00〜14:00)
研究者ポスター、ベンチャーブース 掲示・展示
特定の分野に限らない、多種多様な発表を同時に行なうことで、異分野どうしで互いのパッションを交換しあい、イノベーションのきっかけを作り出すポスター・ブース発表の場です。