超異分野学会 北海道フォーラム2023

大会テーマ
新結合による実証研究が、日本一進む場所へ
日 時
2023年9月1日(金)9:30〜18:00
場 所
北海道大学 FMI国際拠点(札幌市北区北21条西11丁目)アクセス

超異分野学会とは

研究者、大企業、町工場、ベンチャーといった分野や業種の違いにとらわれずに、議論を通じて互いの持っている知識や技術を融合させ、人類が向き合うべき新たな研究テーマや課題を捉え、共に研究を推進するための場です。異分野・異業種の参加者により、これまでにない研究テーマの創出、課題解決のアプローチを建設的に議論し、垣根を超えて共に最先端の研究開発を仕掛け続けます。

超異分野学会 北海道フォーラム2023について

北海道は、全国を上回る人口減少、農林水産業の脱炭素化、広域分散型社会といった課題の先進地域である一方、日本国土の22%という広大なフィールドから食料自給率200%を誇る一次産業、豊かな天然資源、観光資源を持つ他、多数の大学等研究機関の集積地域でもあります。リバネスでは2021年より北海道フォーラムを立ち上げ、道内の研究者・生産者・自治体等、そして道外から北海道に目を向ける企業・ベンチャー等とコミュニケーションをとってきました。その中で得られた、創出し得るであろうプロジェクトテーマのアイデアを仮説として、課題を抱えるフィールドと、実証や実績を積みたいテクノロジー、それぞれを持つプレーヤーを集める動きを行っていきます。

日時 2023年9月1日(金)9:30〜18:00

場所 北海道大学 FMI国際拠点(札幌市北区北21条西11丁目)
>>会場アクセス

主催 株式会社リバネス

<参加対象者>
アカデミア、ベンチャー、大企業、町工場、自治体、中学・高校生 etc

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プログラム情報

全参加者向けご案内

北海道フォーラム2023の「全ての参加者向けご案内」をオンラインで公開中です。
会場へのアクセスや、当日の受付方法についてもご案内があります。
聴講者の方や、発表者・出展者の方を含め、ご来場予定の方はもれなくご一読ください。

オンライン要旨集

ポスター・ブースの要旨をオンラインで公開しました。
閲覧には、ポスター・ブースの発表登録、または聴講チケットの取得が必要となります。

発表者・出展者マニュアル

ポスター発表者およびブース出展者向けのマニュアルをオンラインで公開しています。
発表者・出展者の方はもれなくご一読ください。

  • 9月1日

9月1日(金)9:30-18:00

メインホール ポスター・ブース会場
9:30 開会式
9:50 特別企画
10:25 道内自治体による課題ピッチ
「北海道スプラッシュ」
10:35 研究者・ベンチャーによる超異分野ピッチ
「テクノロジースプラッシュ」
 
11:15 ポスター&ブース
コアタイム
12:15 昼休憩 アワー
13:15 基調講演
持続可能な水産業を考える / 公立はこだて未来大学 
和田 雅昭 氏

ポスター&ブース
展示
13:45 セッション 1
農業・畜産・水産現場の見える化に挑む
〜北海道から世界へ、持続可能な食料システムの実現〜
14:35 ディスカッション
14:50 ナレッジ・マニュファクチュアリング・イグニッション ピッチ
15:20 セッション 2
酪農研究「社会実装」最前線
16:10 ディスカッション
16:25 セッション 3
アントレプレナーに聞く、私が立ち上がる理由
17:15 ディスカッション
17:30 閉会式
18:00 閉場

 

10:25-10:35
  • メインホール
道内自治体による課題ピッチ
「北海道スプラッシュ」
令和5年度「地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業(地域・社会課題の発掘と解決に向けたマッチング)」との連携により、道内の市町村自治体による課題プレゼンを行います。自治体との連携により、地域・社会課題解決を目指した実証プロジェクトの創出を目指しています。

<登壇自治体>
雄武町 産業振興課 水産係
森町 水産課
余市町 政策推進課
蘭越町 農林水産課

“詳細情報”

雄武町 産業振興課 水産係

ホタテ稚貝養殖施設の損傷に係る復旧及び水産資源の資源量調査の効率化
雄武町は、水産業を基幹産業とし、特にホタテ貝の生産においては、例年、水揚量の大半を占める主要漁業としています。ホタテ貝の生産は、稚貝育成から放流までの臨採体制をとっていますが、中間育成施設の上ブロック綱の断裂により、稚貝育成篭が海底に沈んでしまう事案が毎年発生しています。ホタテ貝生産の安定化のため、育成篭引上げ及び水産資源の調査の効率化のため水中ドローンの開発を求めています。

森町 水産課

ホタテ加工時の廃棄物の有効活用と、処理施設の省エネ化
森町は穏やかな内浦湾の南部に面した水産業の盛んな町です。特にホタテはふるさと納税の返礼品などとしても人気が高く、水産加工業者も多数在ります。その一方で、加工時に出るホタテ貝殻やホタテウロなど副産物の処理、そして処理施設の光熱費削減が課題となっています。これら廃棄物の有効活用法や光熱費の軽減できる自然エネルギー等の省エネ技術を求めています。

余市町 政策推進課

醸造用ぶどう産地としての体制整備
余市町は醸造用ぶどうの栽培において実績を有し、近年ではワイナリー数も増加しつつあります。一方で、農家の高齢化が進む中で労働力不足が課題となっており、草刈り・薬剤散布など農作業の機械化・省力化が求められていますが、実証段階から先に進まず実用化の実績が少ない状況です。加えて、観光産業への接続においても、公共交通や受入施設の不足という問題を抱えており、ワインの銘醸地としての体制整備に向けた技術やアイデアを求めています。

蘭越町 農林水産課

水稲や施設園芸におけるスマート農業による効率化
蘭越町は、「らんこし米」として道内の良食味米産地であり、近年ではトマトやアスパラガス等の施設園芸も展開しております。当町においても、高齢化や離農の増加は顕著であり、作業効率化に向けたスマート農業が必要だと感じている状況です。中でも、水田における除草システムや各種野菜の収穫ロボットなど先端技術を駆使した様々なアイデアを求めています。

10:35-11:10
  • メインホール
研究者・ベンチャーによる超異分野ピッチ
「テクノロジースプラッシュ」
「(水などが)跳ねる・飛び散る、ザブンと落ちる」というスプラッシュ(splash)の意味にちなんだテクノロジースプラッシュは、研究者やベンチャーらが、90秒のピッチで、自分のやりたいこと、参加者に求めていることを会場の参加者にぶつける場です。次々と登場する研究者の知識と熱を浴びながら、熱を持った研究者を見つけ、またそのピッチをヒントに新たなアイデアを発想することを狙いとしています。その後、ポスター発表でさらに深い議論へと発展、新たな共同研究の創出につなげていくことを目指します。

“詳細情報”

登壇順 テーマ 氏名 所属 ポスターNo
1 温めると濁り冷やすと透明になる温度応答水溶液の開発とその応用 馬渡 康輝 室蘭工業大学 01
2 液体錫合金を用いたCO2直接変換技術に関する研究 小野塚 龍斗 東京工業大学 02
3 超指向性音による鹿と車両の衝突回避のための車載スピーカーシステムの開発 松﨑 博季 北海道科学大学 04
4 宇宙牛プロジェクト:放牧基盤型飼養 のための先端生物科学、IoTと宇宙技術による戦略的スマート畜産技術の開発 後藤 貴文 北海道大学 05
5 バイオガスから液体燃料製造 大久保 敬 大阪大学 06
6 ポリマーコーティング種子による発芽タイミング制御と秋播き栽培方法の確立 浪越 毅 北見工業大学 08
7 道内広葉樹の資源管理と効率的活用を目指したDX推進 三枝 昌弘 国立大学法人北見工業大学 10
8 近赤外ハイパースペクトル/多変量解析による廃果皮抽出物添加改質豚腸ソーセージの水分含量評価 FENG CHAO-HUI 国立大学法人  北海道国立大学機構  北見工業大学 14
9 食品廃棄物からつくる新素材 町田 紘太 fabula Inc. 15
10 幌加内ソバ循環プロジェクト 石川 朋佳 ピーエス株式会社 17
11 札幌氷河計画 -都市型人工氷河の実現性- 等々力 政彦 京都大学 18
12 液体金属錫を用いた海水淡水化プラントブラインや汚染地下水の浄化と資源回収プロセスに関する研究 堀川 虎之介 東京工業大学 19
13 北海道の水産物流通のサステナビリティ評価に関する研究 田中 悠大 東京海洋大学 21
14 機械学習に基づく三次元重心検知理論のためのドローン周波数データの最適解析 徐 姗 東京海洋大学 22
15 肩関節回旋肢位の違いがスノーダンプ突き入れ動作時の体幹筋活動に与える影響-肩関節外旋位でのリーチ動作を応用して- 大坂 隆介 北海道文教大学 25
16 Micro Bio Space LAB Service 吉岡 康平 株式会社IDDK 32
17 海中の魚群や動物プランクトンの分布を可視化する事業 松村 優作 北海道大学 35
18 養殖シミュレーション 倉橋 康平 北海道大学 36
19 植物のストレス応答の可視化によるバイオスティミュラントの開発 小倉 里江子 横浜バイオテクノロジー株式会社 38
20 農業用としての茎熱収支式樹液流センサの計測原理式と設計の再考 西岡 一洋 Agrishot株式会社 39
11:15-12:15
  • ポスター・ブース会場
ポスター発表・ブース展示 コアタイム
ポスター発表(研究発表)ならびにブース展示(事業紹介)から多くの新しいアイデアや知識を生み、研究や事業をさらに加速させていきましょう。

“詳細情報”

No テーマ 氏名 所属
01 温めると濁り冷やすと透明になる温度応答水溶液の開発とその応用 馬渡 康輝 室蘭工業大学
02 液体錫合金を用いたCO2直接変換技術に関する研究 小野塚 龍斗 東京工業大学
03 放熱接合材に用いる粗大銅粒子系 阿曽 崇志 北海道大学工学院
04 超指向性音による鹿と車両の衝突回避のための車載スピーカーシステムの開発 松﨑 博季 北海道科学大学
05 宇宙牛プロジェクト:放牧基盤型飼養 のための先端生物科学、IoTと宇宙技術による戦略的スマート畜産技術の開発 後藤 貴文 北海道大学
06 バイオガスから液体燃料製造 大久保 敬 大阪大学
07 衛星データ×機械学習×区画技術による農業の効率化に向けて 田中 貴 岐阜大学/サグリ株式会社
08 ポリマーコーティング種子による発芽タイミング制御と秋播き栽培方法の確立 浪越 毅 北見工業大学
09 グリーンプレミア農業に向けたCO2分離装置の開発 名合 虎之介 北海道大学 工学院
10 道内広葉樹の資源管理と効率的活用を目指したDX推進 三枝 昌弘 国立大学法人北見工業大学
11 鉱山跡地に自生するススキの内生菌の関与したAl耐性機構の解明 春間 俊克 森林研究・整備機構
12 持続可能なタンパク源ウキクサ のオンデマンド生産技術開発 SAJJAD KAMAL SHUVRO 北海道大学
13 キバナオウギ葉抽出物の抗アレルギー及び抗炎症作用 Бунддулам Пэрлэйдулам 北見工業大学
14 近赤外ハイパースペクトル/多変量解析による廃果皮抽出物添加改質豚腸ソーセージの水分含量評価 FENG CHAO-HUI 国立大学法人  北海道国立大学機構  北見工業大学
15 食品廃棄物からつくる新素材 町田 紘太 fabula Inc.
16 e-Combu~もったいない昆布で地球を救う 大砂 百恵 e-Combu
17 幌加内ソバ循環プロジェクト 石川 朋佳 ピーエス株式会社
18 札幌氷河計画 -都市型人工氷河の実現性- 等々力 政彦 京都大学
19 液体金属錫を用いた海水淡水化プラントブラインや汚染地下水の浄化と資源回収プロセスに関する研究 堀川 虎之介 東京工業大学
21 北海道の水産物流通のサステナビリティ評価に関する研究 田中 悠大 東京海洋大学
22 機械学習に基づく三次元重心検知理論のためのドローン周波数データの最適解析 徐 姗 東京海洋大学
23 台形グラフにおける迂回度最大要節点導出の効率的アルゴリズムの開発 泉 知成 釧路工業高等専門学校
24 農林水産業の安全に貢献する三次元重心検知技術 渡邉 豊 東京海洋大学
25 肩関節回旋肢位の違いがスノーダンプ突き入れ動作時の体幹筋活動に与える影響-肩関節外旋位でのリーチ動作を応用して- 大坂 隆介 北海道文教大学
26 毛髪を用いた中長期的なストレスの評価 五十棲 計 株式会社イヴケア
27 ビデオで学ぶ!新人教育と生産効率を上げる振り返りシステムの提案 西本 騰 立命館大学
28 プログラミング的思考における問題設計 田﨑 誠人 工学院大学
29 なぜアイスはちょうど良いかたさなのか? 甫木 希実 探究教室ESTEM
30 ハイドロゲルによるタンパク質結晶の保護 友池 史明 北海学園大学
31 ヒストン様タンパク質HUによるDNA高次構造モデルの構築 友池 史明 北海学園大学
32 Micro Bio Space LAB Service 吉岡 康平 株式会社IDDK
33 日本の学生合成生物学コミュニティの現状と将来像と北日本をどう結び付けるか 竹内 航平 北海道大学
34 北海道大学の取り組むSDGs 加藤 悟 北海道大学
35 海中の魚群や動物プランクトンの分布を可視化する事業 松村 優作 北海道大学
36 養殖シミュレーション 倉橋 康平 北海道大学
37 食品における界面のダイナミクス 河野 誠 株式会社カワノラボ
38 植物のストレス応答の可視化によるバイオスティミュラントの開発 小倉 里江子 横浜バイオテクノロジー株式会社
39 農業用としての茎熱収支式樹液流センサの計測原理式と設計の再考 西岡 一洋 Agrishot株式会社

 

13:15-13:35
  • メインホール
基調講演
持続可能な水産業を考える
<講演概要>
持続可能な水産業は、水産資源の持続性と漁家経営の持続性の両立により実現します。生産者は日々、資源の保護や経費の削減など持続可能な水産業に向けた努力を重ねていますが、われわれ消費者にできることはないのでしょうか?この講演では、エシカル消費の視点で消費者の行動変容が実現する持続可能な水産業について考えてみます。

“詳細情報”

和田 雅昭(わだ まさあき)氏

公立はこだて未来大学 副理事長/教授

1993年北海道大学水産学部卒業。同年より株式会社東和電機製作所で機械化による水産業の支援に従事。2005年より公立はこだて未来大学で情報化による水産業の支援に従事。2012年度北海道科学技術賞、2015年度総務大臣賞等を受賞。総務省地域情報化アドバイザー、水産庁スマート水産業現場実装委員等を兼務。著書に「マリンITの出帆」(2015年)、編著書に「スマート水産業入門」(2022年)がある。博士(水産科学)。

13:45〜14:35
  • メインホール
農業・畜産・水産現場の見える化に挑む
〜北海道から世界へ、持続可能な食料システムの実現〜

パートナー:株式会社フォーカスシステムズ

気候変動に伴う自然環境の変化、国際情勢の変化による燃料や肥料価格の高騰、生産者の高齢化により蓄積されたノウハウ、暗黙知の継承など、一次産業には多くの課題が残されています。動植物の生理情報や環境情報を定量的に把握することができれば、その状態に適した栽培・生育・資源管理のみでなく、加工、輸送、消費等の食料システムの最適化が可能になります。本セッションでは、北海道に知識を集結させることで、一次産業の課題を解決し、世界の持続可能な食料システムの実現に貢献すべく、我々に何ができるか、事例も交えて議論します。

“詳細情報”

和田 雅昭(わだ まさあき)氏
公立はこだて未来大学 副理事長/教授
1993年北海道大学水産学部卒業。同年より株式会社東和電機製作所で機械化による水産業の支援に従事。2005年より公立はこだて未来大学で情報化による水産業の支援に従事。2012年度北海道科学技術賞、2015年度総務大臣賞等を受賞。総務省地域情報化アドバイザー、水産庁スマート水産業現場実装委員等を兼務。著書に「マリンITの出帆」(2015年)、編著書に「スマート水産業入門」(2022年)がある。博士(水産科学)。

西岡 一洋(にしおか かずひろ)氏
アグリショット株式会社 代表取締役CXO
植物が根から吸い上げる樹液の流量を計測する低コストな樹液流センサを開発、自ら農業シーンへの普及定着に向けて東大ベンチャーを複数創業。植物水分生理学を武器とした醸造用ブドウ栽培学がライフワーク。15年前より山梨を中心にワイナリー経営に関わり国内外でフライングコンサルタントとしても活動。北海道余市の平川ファームとも事業連携し、樹液流センサを用いた定量的かつ緻密な樹冠管理を展開。国際的に活躍中の日本人醸造家らとオンラインサロン”ワイン解体新書を2020年に立ち上げる。

中村 和人(なかむら かずと)氏
株式会社フォーカスシステムズ ITイノベーション第二事業本部 営業企画統括部
1999年 株式会社フォーカスシステムズ入社。インフラ系システムエンジニアとして銀行他金融機関などのインフラ構築業務に携わる。2018年より同社新事業創造に取り組み、大学との共同研究、ベンチャー支援、自社製品を使用した実証実験などに関わる。近々では主に子牛飼育の省力化を図るシステムの開発、IoTデバイスを使用した果樹の生育推定システムの開発支援などを推進中。

〈モデレーター〉
高橋 修一郎(たかはし しゅういちろう)
株式会社リバネス 代表取締役社長COO
東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(生命科学)。リバネスの設立メンバー。リバネスの研究所を立ち上げ、研究支援・研究開発事業の基盤を構築した。これまでに「リバネス研究費」や未活用研究アイデアのプラットフォーム「L-RAD」など、独自のビジネスモデルを考案し、産業界・アカデミア・教育界を巻き込んだ事業を数多く主導している。2010年より代表取締役社長COO。

15:20〜16:10
  • メインホール
酪農研究「社会実装」最前線

株式会社ファームノートホールディングス

持続可能な酪農産業の実現を目指し生産効率を高めるべく、牛の産乳、飼料効率、健康といった面での遺伝的能力の向上への取り組みが、ゲノム解析技術の進歩により世界的に加速しています。本セッションでは、エピゲノム解析や代謝インプリンティングといった、塩基配列以外の後天的なゲノム情報活用に着目し、その研究の最前線に立つ研究者・ベンチャーとともに、酪農現場への社会実装に向けた議論を行います。

“詳細情報”

平 勇人(たいら ゆうと)氏
株式会社ファームノート デーリィプラットフォーム 取締役 牧場事業統括/獣医師
岐阜大学農学部獣医学科を卒業後、岐阜県畜産研究所にて繁殖和牛の管理と子牛の下痢症予防研究に携わる。その後、愛知県岡崎市にて酪農を中心とした家畜診療に従事し、牧場業務も経験。2017年に株式会社ファームノートに入社。獣医師目線でのプロダクト開発に従事。現在は株式会社ファームノートデーリィプラットフォームにて自社牧場の立ち上げを経て、取締役 牧場事業統括を務める。

後藤 貴文(ごとう たかふみ)
北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 耕地圏ステーション 教授
九州大学大学院農学研究科博士課程修了、博士(農学)。2022年より現職。家畜生体機構学を基盤に、食肉科学、家畜栄養生理学、家畜管理学、家畜行動学、ICT畜産及び衛星データの活用等、幅広く牛肉生産について研究してきた。生物学的に新しい概念である代謝インプリンティング理論等を応用した新しい畜産システムの開発に取り組む。

仲木 竜(なかき りょう)
株式会社Rhelixa 代表取締役 CEO&CTO
東京大学先端科学技術研究センター ゲノムサイエンス分野 油谷研究室にて博士号(工学)を取得。大規模ゲノム・エピゲノムデータの専用解析アルゴリズムの開発・応用を専門とする。大学院在学中の2015年に株式会社Rhelixa(レリクサ)を設立。独自の解析アルゴリズムおよびノウハウを活用し、大学や研究機関、製薬企業、食品企業といった様々な業界に対して、ゲノムやエピゲノム情報を活用した基礎研究、製品開発の支援を行なっている。

<モデレーター>
井上 浄(いのうえ じょう)
株式会社リバネス 代表取締役社長CCO
博士(薬学)、薬剤師。2002年、大学院在学中にリバネスを設立。博士過程を修了後、北里大学理学部助教および講師、京都大学大学院医学研究科助教、慶應義塾大学特任准教授を経て、2018 年より熊本大学薬学部先端薬学教授、慶應義塾大学薬学部客員教授に就任・兼務。研究開発を行いながら、大学・研究機関との共同研究事業の立ち上げや研究所設立の支援等に携わる研究者であり経営者。多くのベンチャー企業の立ち上げにも携わり顧問を務める。

16:25〜17:15
  • メインホール
アントレプレナーに聞く、私が立ち上がる理由
新しいことに挑戦する。誰もやっていないことをやる。これまでの価値観をぶち壊す。そんなアントレプレナーの不足は、日本全体の長年の課題であり北海道もその例外ではないでしょう。地域の中で未来を創る若手アントレプレナーを生み出すことが、地域の課題解決や事業創出に繋がることは想像に難くありません。本セッションでは、道内外のアントレプレナーたちの「自分が立ち上がる理由」を紐解き、彼らを育んできたものが何かを考えます。

“詳細情報”

大砂 百恵(おおすな ももえ)氏
小樽商科大学 商学部 2年
2003年北海道生まれ。2019年にアメリカロサンゼルスに留学。現地で遭遇した社会のギャップに衝撃を受け、ソーシャルビジネスに興味を持つ。2022年に小樽商科大学に進学し、マーケティングなどを学ぶかたわらで、人材育成プログラムEzofrogs内で、e-Combuを結成。北海道文教大学の宮下和夫氏らとともに、北海道の浜に打ち寄せられる昆布から牛のメタン排出を削減できる飼料添加物の開発と事業化に取り組む。

松村 優作(まつむら ゆうさく)氏
北海道大学 水産科学院 海洋生物資源科学専攻 修士2年
釣りが好きで北海道大学水産学部に入学。水産業について学ぶ中で乱獲や高齢化の現状を知り、水産業をDX化させる取り組みを行いたいと思い、仲間とAtuy Data Seaを結成。現場の海洋環境や漁獲量の情報を取得するインフラを作り、漁業者・行政・研究者が連携して科学的根拠に基づいた資源管理や、赤潮による被害を食い止めるなどのリスク管理を行える、持続可能な水産業の実現を目指す。

町田 紘太(まちだ こうた)氏
fabula株式会社 代表取締役 CEO
1992年生まれ。東京大学工学部卒。幼少期をオランダで過ごし、環境問題に興味を持つ。東京大学生産技術研究所 酒井(雄)研究室にて、「100%食品廃棄物から作る新素材(特許技術)」を開発。2021年10月、小学校からの幼馴染3人で、「あらゆるゴミの価値化」をめざして、fabula(ファーブラ)株式会社を設立。無価値物として廃棄されたゴミにストーリーを見つけ出し、ゴミから感動をつくる。好きな食品廃棄物は、みかんの皮。

〈モデレーター〉
川名 祥史(かわな よしふみ)
株式会社リバネス 研究開発事業部 部長
横浜国立大学大学院環境情報学府修了(博士 環境学)。2008年より横浜国立大学VBL講師、株式会社LDファクトリーの代表を経て、株式会社マイロプスの取締役に就任。2014年より株式会社リバネス、2017年から株式会社アグリノーム研究所取締役、2023年6月より株式会社KAKAXI代表取締役を兼任。植物工場事業や飲食事業、アグリテックベンチャー支援など、農林水産業に関わる新規事業の立ち上げに関わる。

  • 株式会社ファームノートホールディングス

  • 株式会社フォーカスシステムズ

ポスター・ブース会場

超異分野ポスターセッション

9月1日(金)11:15-12:15

No テーマ 氏名 所属
01 温めると濁り冷やすと透明になる温度応答水溶液の開発とその応用 馬渡 康輝 室蘭工業大学
02 液体錫合金を用いたCO2直接変換技術に関する研究 小野塚 龍斗 東京工業大学
03 放熱接合材に用いる粗大銅粒子系 阿曽 崇志 北海道大学工学院
04 超指向性音による鹿と車両の衝突回避のための車載スピーカーシステムの開発 松﨑 博季 北海道科学大学
05 宇宙牛プロジェクト:放牧基盤型飼養 のための先端生物科学、IoTと宇宙技術による戦略的スマート畜産技術の開発 後藤 貴文 北海道大学
06 バイオガスから液体燃料製造 大久保 敬 大阪大学
07 衛星データ×機械学習×区画技術による農業の効率化に向けて 田中 貴 岐阜大学/サグリ株式会社
08 ポリマーコーティング種子による発芽タイミング制御と秋播き栽培方法の確立 浪越 毅 北見工業大学
09 グリーンプレミア農業に向けたCO2分離装置の開発 名合 虎之介 北海道大学 工学院
10 道内広葉樹の資源管理と効率的活用を目指したDX推進 三枝 昌弘 国立大学法人北見工業大学
11 鉱山跡地に自生するススキの内生菌の関与したAl耐性機構の解明 春間 俊克 森林研究・整備機構
12 持続可能なタンパク源ウキクサ のオンデマンド生産技術開発 SAJJAD KAMAL SHUVRO 北海道大学
13 キバナオウギ葉抽出物の抗アレルギー及び抗炎症作用 Бунддулам Пэрлэйдулам 北見工業大学
14 近赤外ハイパースペクトル/多変量解析による廃果皮抽出物添加改質豚腸ソーセージの水分含量評価 FENG CHAO-HUI 国立大学法人  北海道国立大学機構  北見工業大学
15 食品廃棄物からつくる新素材 町田 紘太 fabula Inc.
16 e-Combu~もったいない昆布で地球を救う 大砂 百恵 e-Combu
17 幌加内ソバ循環プロジェクト 石川 朋佳 ピーエス株式会社
18 札幌氷河計画 -都市型人工氷河の実現性- 等々力 政彦 京都大学
19 液体金属錫を用いた海水淡水化プラントブラインや汚染地下水の浄化と資源回収プロセスに関する研究 堀川 虎之介 東京工業大学
21 北海道の水産物流通のサステナビリティ評価に関する研究 田中 悠大 東京海洋大学
22 機械学習に基づく三次元重心検知理論のためのドローン周波数データの最適解析 徐 姗 東京海洋大学
23 台形グラフにおける迂回度最大要節点導出の効率的アルゴリズムの開発 泉 知成 釧路工業高等専門学校
24 農林水産業の安全に貢献する三次元重心検知技術 渡邉 豊 東京海洋大学
25 肩関節回旋肢位の違いがスノーダンプ突き入れ動作時の体幹筋活動に与える影響-肩関節外旋位でのリーチ動作を応用して- 大坂 隆介 北海道文教大学
26 毛髪を用いた中長期的なストレスの評価 五十棲 計 株式会社イヴケア
27 ビデオで学ぶ!新人教育と生産効率を上げる振り返りシステムの提案 西本 騰 立命館大学
28 プログラミング的思考における問題設計 田﨑 誠人 工学院大学
29 なぜアイスはちょうど良いかたさなのか? 甫木 希実 探究教室ESTEM
30 ハイドロゲルによるタンパク質結晶の保護 友池 史明 北海学園大学
31 ヒストン様タンパク質HUによるDNA高次構造モデルの構築 友池 史明 北海学園大学
32 Micro Bio Space LAB Service 吉岡 康平 株式会社IDDK
33 日本の学生合成生物学コミュニティの現状と将来像と北日本をどう結び付けるか 竹内 航平 北海道大学
34 北海道大学の取り組むSDGs 加藤 悟 北海道大学
35 海中の魚群や動物プランクトンの分布を可視化する事業 松村 優作 北海道大学
36 養殖シミュレーション 倉橋 康平 北海道大学
37 食品における界面のダイナミクス 河野 誠 株式会社カワノラボ
38 植物のストレス応答の可視化によるバイオスティミュラントの開発 小倉 里江子 横浜バイオテクノロジー株式会社
39 農業用としての茎熱収支式樹液流センサの計測原理式と設計の再考 西岡 一洋 Agrishot株式会社
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