超異分野学会 北海道フォーラム2022

大会テーマ
日本の食料供給地で起こす、未来への共創のうねり
日 時
2022年11月26日(土) 9:30-18:00
場 所
北海道大学 FMI(フード&メディカルイノベーション)国際拠点アクセス

超異分野学会とは

研究者、大企業、町工場、ベンチャーといった分野や業種の違いにとらわれずに、議論を通じて互いの持っている知識や技術を融合させ、人類が向き合うべき新たな研究テーマや課題を捉え、共に研究を推進するための場です。異分野・異業種の参加者により、これまでにない研究テーマの創出、課題解決のアプローチを建設的に議論し、垣根を超えて共に最先端の研究開発を仕掛け続けます。

超異分野学会 北海道フォーラム2022について

北海道は、全国を上回る人口減少、農林水産業の脱炭素化、広域分散型社会といった 課題の先進地域である一方、日本国土の 22% という広大なフィールドから食料自給率 200% を誇る第一次産業、豊かな天然資源、観光資源を持つ他、多数の大学等研究機関 の集積地域でもあります。2021年度初開催した北海道フォーラムでは、道内の知識のみでなく、道外からも大企業、スタートアップ、研究者が集結し、課題解決に資する、地域横断型のプロジェクトが多数生まれています。 第2回となる 2022年度は、世代や組織、分野を超えて、より多くの知識を集結させ、社会課題解決型の研究や事業のタネをつくり、芽出し、育てることを目指していきます。

日程 2022年11月26日(土) 9:30-18:00
場所 北海道大学 FMI(フード&メディカルイノベーション)国際拠点
アクセス
主催 株式会社リバネス

<参加対象者>
アカデミア、ベンチャー、農業法人、大企業、町工場、自治体、中学・高校生 etc

<新型コロナウイルス感染症対策について>
本会は、政府・自治体より発表される方針を遵守し、実施会場とも連携しながら新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、開催する予定です。

ポスター発表・ブース出展者向けご案内

ポスター発表・ブース出展者向けのご案内です。必ずご確認ください。

全参加者向けご案内

北海道フォーラム2022の「全参加者向けご案内」をオンラインで公開中です。
会場へのアクセスや、当日の受付方法についてもご案内があります。
聴講者の方や、発表者・出展者の方を含め、ご来場予定の方はもれなくご一読ください。

プログラム情報

  • 11月26日

11月26日(土)9:30-18:00

メインホール ポスター・ブース会場
9:30 開会式
10:00 研究者・ベンチャーによる超異分野ピッチ
「テクノロジースプラッシュ」
11:00 ポスター・ブース
コアタイム
12:00 昼休憩 昼休憩
13:00 基調講演
バイオガスの化学変換によるカーボンニュートラル循環型酪農
ポスター・ブース
展示







13:30 セッション1
日本の食料生産地からタンパク質危機に立ち向かう
14:20 ディスカッション
14:40 セッション2
“ともにいきる”未来の酪農・畜産を描く
15:30 ディスカッション
15:50 セッション3
新・エネルギー地産地消システムを構想する
17:00 閉会式  
17:40 交流会  
18:00 終了  

 

10:00-11:00
  • メインホール
研究者・ベンチャーによる超異分野ピッチ
「テクノロジースプラッシュ」

パートナー:STARTUP CITY SAPPORO

「(水などが)跳ねる・飛び散る、ザブンと落ちる」というスプラッシュ(splash)の意味にちなんだテクノロジースプラッシュは、研究者やベンチャーらが、90秒のピッチで、自分のやりたいこと、参加者に求めていることを会場の参加者にぶつける場です。次々と登場する研究者の知識と熱を浴びながら、熱を持った研究者を見つけ、またそのピッチをヒントに新たなアイデアを発想することを狙いとしています。その後、ポスター発表でさらに深い議論へと発展、新たな共同研究の創出につなげていくことを目指します。

“詳細情報”

登壇一覧

発表順 Poster
No
演題/テーマ名 名前 所属
1 01 持続可能なタンパク源ウォルフィアのオンデマンド生産技術開発 SAJJAD KAMAL SHUVRO 北海道大学
2 02 生物に近い材料「ハイドロゲル」の活用 黒川 孝幸 北海道大学
3 04 バイオスティミュラント剤を用いたワインブドウの気孔開閉制御 西岡 一洋 Agrishot株式会社
4 05 廃棄されているミカン果皮再利用と食品の非破壊的検査技術の開発及び応用 FENG CHAO-HUI 北見工業大学
5 08 食べればより健康になるシソがわかる! 佐野 英道 室蘭工業大学
6 09 牛尿由来液体有機肥料のラン藻および微細藻類培養への利用とその影響 加藤 勇太 環境大善株式会社
7 10 遠心分離による家畜ふん尿処理サービス 井之口 哲也 有限会社ヴァンテック
8 16 自律型海洋調査ドローンボートの開発 南 憲吏 北海道大学
9 17 AISデータを用いた船舶機器の損耗度推定と保守部品需要予測・営業活動活用ツールの開発 福島 健太 北海道大学大学院
10 18 遺伝子組み換え大腸菌を用いたマイクロプラスチック回収技術 竹内 航平 北海道大学
11 23 バイオトイレ内の細菌の同定と吸光度による分解速度の計算 佐藤 彩雪 札幌日本大学高等学校
12 28 宇宙をプラスチック燃料で移動する小型人工衛星の未来 Landon Kamps Letara株式会社
13 29 色付き有限オートマトンの正規表現エンジンへの応用 印藤 翼
(プレゼンター:高橋芳明)
大島商船高等専門学校
14 30 Cyber-Physical-Human-Interaction研究の紹介 〜 熱赤外線マーカ, VRサッカー作戦盤 etc. 湯村 翼 北海道情報大学
15 31 AIとIoTを活用したデータ駆動型灯油配送計画の立案 大江 弘峻 北海道大学
16 33 深層学習を用いた人物追跡手法によるODデータの推定 西浦 翼 北海道大学大学院情報科学院
17 36 二者間の対話による創造的アイディア生成プロセスの質的分析 水坂 悠人 株式会社ZENKIGEN
18 40 高齢者の生活に寄り添う自律走行・歩行支援の歩行器「smartNexus Walker」 森 雄斗 北海道大学大学院
11:00〜12:00
  • ポスター・ブース会場
ポスター発表・ブース展示 コアタイム
ポスター発表(研究発表)ならびにブース展示(事業紹介)から多くの新しいアイデアや知識を生み、研究や事業をさらに加速させていきましょう。

〈演題一覧〉
本ページ上部「ポスターセッション」もしくは、下記詳細をクリックいただくと、ポスター・ブース演題一覧をご覧いただけます。

“詳細情報”

No 演題/テーマ名 名前 所属 テクノロジースプラッシュ登壇
01 持続可能なタンパク源ウォルフィアのオンデマンド生産技術開発 SAJJAD KAMAL SHUVRO 北海道大学
02 生物に近い材料「ハイドロゲル」の活用 黒川 孝幸 北海道大学
03 玄米外観品質と炊飯米品質の関係について 奥西 智哉 農研機構
04 バイオスティミュラント剤を用いたワインブドウの気孔開閉制御 西岡 一洋 Agrishot株式会社
05 廃棄されているミカン果皮再利用と食品の非破壊的検査技術の開発及び応用 FENG CHAO-HUI 北見工業大学
06 L-systemを使用したバラの成長モデルによる栽培シミュレーションシステムの検討 山中 大輝 大島商船高等専門学校
07 野菜や果物から曲を作り、新しい農家の価値を生む 芹澤 実咲 北海道大学大学院
08 食べればより健康になるシソがわかる! 佐野 英道 室蘭工業大学
09 牛尿由来液体有機肥料のラン藻および微細藻類培養への利用とその影響 加藤 勇太 環境大善株式会社
10 遠心分離による家畜ふん尿処理サービス 井之口 哲也 有限会社ヴァンテック
11 海藻資源の家畜飼料への活用 宮下 和夫 帯広畜産大学
12 アニマルウェルフェア評価のための調査項目、時間の削減 竹田謙一 信州大学
13 残留抗菌剤の高効率除去技術の開発 徳村 雅弘 静岡県立大学
14 海を休ませるための小型・分散型陸上養殖 吉田 勇 株式会社ARK
15 高解像度モデルを用いた津軽海峡における流動構造の季節変動の解析 佐藤 寛通 北海道大学
16 自律型海洋調査ドローンボートの開発 南 憲吏 北海道大学
17 AISデータを用いた船舶機器の損耗度推定と保守部品需要予測・営業活動活用ツールの開発 福島 健太 北海道大学大学院
18 遺伝子組み換え大腸菌を用いたマイクロプラスチック回収技術 竹内 航平 北海道大学
19 「世界に貢献する人」をいかに育てるか ― 札幌日大の挑戦 ― 村山 一将 札幌日本大学中学校高等学校
20 北海道稲田におけるCNSL添加によるメタン発生抑制のメカニズム研究 〜北海道産ななつぼしにおける効果測定〜 麓 おのは 札幌日本大学高等学校
21 日大豆プロジェクト 第一報 平浜 ゆい 札幌日本大学高等学校
22 厚別南緑地の豊かさ評価 鈴木 晃司 札幌日本大学高等学校
23 バイオトイレ内の細菌の同定と吸光度による分解速度の計算 佐藤 彩雪 札幌日本大学高等学校
24 生物発光共鳴エネルギー移動法を用いた簡易がん診断測定法の開発 藤田 希香 東京工科大学大学院
25 SpyTag/SpyCatcherシステムを用いたルシフェラーゼ融合タンパク質の構築とメチルCpG検出法の開発 島村 葉月 東京工科大学大学院
26 再生機能を有するオーダーメイド抗ウイルスコーティング技術の研究開発 上條 利夫 鶴岡工業高等専門学校
27 社会実装を目指すSOFCアノード層内へのナノスケール有効界面の設計 伊藤 滋啓 鶴岡工業高等専門学校
28 宇宙をプラスチック燃料で移動する小型人工衛星の未来 Landon Kamps Letara株式会社
29 色付き有限オートマトンの正規表現エンジンへの応用 印藤 翼 大島商船高等専門学校
30 Cyber-Physical-Human-Interaction研究の紹介 〜 熱赤外線マーカ, VRサッカー作戦盤 etc. 湯村 翼 北海道情報大学
31 AIとIoTを活用したデータ駆動型灯油配送計画の立案 大江 弘峻 北海道大学
32 セルオートマトンによる工事現場の片側通行を考慮した交通流シミュレーション 河谷 龍之介 大島商船高等専門学校
33 深層学習を用いた人物追跡手法によるODデータの推定 西浦 翼 北海道大学大学院情報科学院
34 日本語学習者のための漢字読解問題生成システムの開発 相坂 敏希 釧路工業高等専門学校
35 遠隔授業動画の受講支援システムに関する研究 安藤 舜馬 大島商船高等専門学校
36 二者間の対話による創造的アイディア生成プロセスの質的分析 水坂 悠人 株式会社ZENKIGEN
37 あいまい検索と文章クラスタリングによる学術研究データベース検索機構の改善 松井 我颯 釧路工業高等専門学校
38 PacketTracerを用いたコンピュータネットワークの学習教材の作成 岡村京祐 大島商船高等専門学校
39 乳児虐待リスク予測システムプロトタイプの開発 佐藤 侑哉 釧路工業高等専門学校
40 高齢者の生活に寄り添う自律走行・歩行支援の歩行器「smartNexus Walker」 森 雄斗 北海道大学大学院
41 Akerun入退室管理システムのご紹介 折原 卓也 株式会社フォトシンス
42 研究者マッチングプラットフォーム「Y-Orch:ヨーチ」 橋本 志穂実 会津大学大学院
43 STARTUP CITY SAPPORO 豊田 睦雄 株式会社D2 Garage
13:00〜13:20
  • メインホール
基調講演
バイオガスの化学変換によるカーボンニュートラル循環型酪農
<講演概要>
北海道では酪農牛のふん尿を発酵させることによってバイオガスを生産する施設が数多くある。このバイオガスにはメタンガスが多く含まれていることから、カーボンニュートラルなエネルギーとして注目を集めている。現在はこれを発電機で燃やし売電事業を実施しているが、国の補助金に依存している。よってバイオガスを発電以外の利用法、すなわち有用な化学物質に変換する方法が求められている。本講演では、最近我々が開発したメタンガスから液体燃料であるメタノール・ギ酸を常温・常圧で製造する技術を説明し、カーボンニュートラル循環型酪農システムとして産学官一体となって社会実装を目指す取り組みについて紹介したい。

“詳細情報”

大久保 敬(おおくぼ けい)氏
大阪大学 高等共創研究院 教授

メタンと空気から常温常圧でメタノールとギ酸に変換する技術を世界に先駆けて成功。その後、酪農業の家畜ふん尿から得られるバイオガスに着目し、その有効活用技術の開発を目指して北海道興部町と2019年6月に連携協定を締結し、興部北興バイオガスプラント及びオホーツク農業科学研究センターにて研究を行っている。2020年7月にはバイオガスからメタノール・ギ酸の製造に成功し、現在は社会実装に向けてさらに展開中。専門分野は光化学、触媒化学、電子移動化学。

13:30〜14:20
  • メインホール
日本の食料生産地からタンパク質危機に立ち向かう

パートナー:チャレンジフィールド北海道

2050年、人口に対してタンパク質の供給量が足りなくなるタンパク質危機が起こると言われている。食肉の増産がボトルネックとなる中で、代替タンパクへの注目が集まっている。日本の食料生産地として揺るぎない北海道では、食料自給率は217%を達成し、国内の肉牛の20%(国内1位)、豚の8%(国内3位)が飼養され、水産資源においても全国の約4分の1の生産規模を占め、国内のタンパク質生産を支えてきた。この北海道から、新たなタンパク質生産の新しいアプローチを検討するとともに、代替タンパクに求められることについても議論したい。

“詳細情報”

北村 もあな(きたむら もあな)氏
北海道大学 水産学部 海洋資源科学科 学生
Floatmeal CEO

日本人の両親のもと、ニュージーランドで生まれ、オーストラリアで育つ。東京学芸大学附属国際中等教育学校を卒業後、北海道大学水産学部へ進学。「もあな」はニュージーランドの先住民マオリ族の言葉で「海」の意味。あこがれの北海道で、海について学んでいくうちに、環境問題への関心を持つように。大学で出会った仲間達と共に次世代の食資源を開発すべく起業することを決意。

カマル・シュブロ・サジャッド氏
北海道大学大学院 環境科学院 学生
Floatmeal CSO

バングラデシュ、ダッカ出身。微生物学と環境科学の計2つの修士号を取得。文部科学省国費外国人留学生として、北海道大学大学院博士課程に在籍。低炭素化技術の開発に取り組んでいる。大学で出会ったチームメンバーと共に、食料システムの炭素排出を削減するクリーンテック・スタートアップFloatmealを創立。

日谷 知章(ひたに ともあき)氏
エア・ウォーター北海道株式会社 事業企画部 経営企画グループ グループリーダー

2009年4月よりエア・ウォーターエネルギー㈱【当時】に中途入社。
エネルギー販売販連事業、エネルギー関連新規商品開発に従事。
2021年9月より現在の部署にて新規事業、サーモン陸上養殖事業【杜のサーモンプロジェクト】に着任。
2022年8月東神楽町と地域連携包括連携を締結し、9月よりテストプラント建設をスタート(2023年4月完工予定)。
現在に至る。

山田 真治(やまだ しんじ)氏
チャレンジフィールド北海道 総括エリアコーディネーター

米国ペンシルバニア大学大学院工学研究科博士課程修了、Ph.D(材料科学)。㈱日立製作所研究開発グループにて、材料ナノテクノロジー、次世代電池などの材料関連の研究開発に従事。その後、2011年から材料研究センタ、エレクトロニクス研究センタ、基礎研究センタをマネジメント。2016年には北大など国内4拠点に共同研究拠点を開設し、社会イノベーションに向けた産学連携活動を推進。SCORE、START、NoMaps Dream Pitchなどの審査員も務める。現在、経産省産学融合拠点創出事業「チャレンジフィールド北海道」の総括エリアコーディネーターを務める。

〈モデレーター〉
川名 祥史(かわな よしふみ)
株式会社リバネス 研究開発事業部 部長
株式会社アグリノーム研究所 取締役

横浜国立大学大学院環境情報学府修了(博士 環境学)。2008年より横浜国立大学VBL講師、株式会社LDファクトリーの代表を経て、株式会社マイロプスの取締役に就任。2014年11月より株式会社リバネス地域開発事業部、2017年から株式会社アグリノーム研究所の取締役を兼任し、現在、株式会社リバネス研究開発事業部長。植物工場事業や飲食事業、アグリテックベンチャー支援など、農林水産業に関わる新規事業の立ち上げに関わる。

14:40〜15:30
  • メインホール
“ともにいきる”未来の酪農・畜産を描く

パートナー:明治ホールディングス株式会社

人類の食を支える酪農・畜産業は現在、家畜から排出される温室効果ガスといった環境問題から家畜ふん尿処理などの生産現場で抱える課題まで様々な課題を抱えている。酪農・畜産業の経済発展のみならず地球環境の持続可能性も考慮しながら、“ともにいきる”術を探っていく必要がある。本セッションでは、これら課題解決に向けた取り組みや研究を推進するベンチャー企業や研究者を数人ゲストに呼び、実証研究や共同事業の提案を投げかける機会を創出し、酪農・畜産の未来像を描く。

“詳細情報”

小林 晋也(こばやし しんや)氏
株式会社ファームノートホールディングス 代表取締役

1979年生まれ北海道帯広市出身。旭川工業高等専門学校卒業後、機械部品商社に入社。2004年帯広市に有限会社スカイアークシステム(現 株式会社スカイアーク、2021年4月に株式会社フューチャースピリッツに株式譲渡)を創業。2013年に株式会社ファームノートを創業。第5回「日本ベンチャー大賞・農林水産大臣賞」を受賞。2020年に第8回「ものづくり日本大賞・内閣総理大臣賞」を受賞のほか、自社牧場で酪農生産のDX化を実現する株式会社ファームノートデーリィプラットフォームを創業。

宮下 和夫(みやした かずお)氏
帯広畜産大学 産学連携センター 特任教授

長野県生まれ。仙台での約11年間の長い大学生生活(東北大学農学部)の後、函館で34年間大学教員(北海道大学水産学部)として過ごす。その後、帯広へその活動拠点を移し、帯広畜産大学にてこれまでの経験を活かし、農学、畜産学、水産学の融合をベースに、環境に負荷をかけない資源の有効活用について研究・開発を進める。

加藤 勇太(かとう ゆうた)氏
環境大善株式会社 土、水、空気研究所 主任研究員

北見工業大学大学院工学研究科バイオ環境化学専攻を修了後、2018年に環境大善株式会社に入社。入社後に研究開発部署を立ち上げ、地元の大学や各研究機関との連携を強化、2020年6月には北見工業大学内に共同研究講座を開講。さらに牛尿微生物処理技術の向上や自社製品の科学的根拠・知的財産権取得の強化に従事。現在は牛尿の新たな利用方法確立を試み、アップサイクル型循環システムの拡張を目指す。

徳村 雅弘(とくむら まさひろ)氏
静岡県立大学 食品栄養科学部 環境生命科学科 助教

東洋大学 大学院工学研究科 バイオ・応用化学専攻 博士後期課程修了。博士(工学)。東京大学 大学院新領域創成科学研究科 環境システム学専攻および横浜国立大学 大学院環境情報研究院を経て現職に至る。高効率な排水や排ガスの処理技術の開発など,環境汚染物質のリスクを包括的に評価しながら,効率よくリスクが低減できる手法の開発に関する研究に取り組んでいる。クリタ水・環境科学研究優秀賞、環境科学会 論文賞、環境科学会奨励賞、室内環境学会賞論文賞、日本水環境学会博士研究奨励賞などを受賞。

竹田 謙一(たけだ けんいち)氏
信州大学 農学部 准教授

日本獣医畜産大学畜産学科卒業、東北大学大学院農学研究科博士課程後期修了。 信州大学農学部助手、助教を経て現職。この間、山梨県酪農試験場客員研究員、富山県畜産研究所客員研究員を併任。これまでに、アニマルウェルフェア(AW)対応できる家畜の飼養管理技術の開発、軽労的な放牧管理技術等に関する研究に従事。令和元年から3年度には、「スマート技術を活用した乳肉牛のAW対応型の飼育技術の開発」の研究総括を務めた。学外では、ISO/TC34/WG16AW有識者グループメンバー、乳用牛の飼養管理指針検討。委員会委員、やまなしAW認証制度検討会議座長、味の素株式会社「動物との共生」のあり方に関するラウンドテーブル有識者グループメンバー等を務めた。

〈モデレーター〉
井上 浄(いのうえ じょう)
株式会社リバネス 代表取締役社長 CKO

東京薬科大学大学院薬学研究科博士課程修了、博士(薬学)、薬剤師。2002年、大学院在学中に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。博士過程を修了後、北里大学理学部助教および講師、京都大学大学院医学研究科助教、慶應義塾大学特任准教授を経て、2018 年より熊本大学薬学部先端薬学教授、慶應義塾大学薬学部客員教授に就任・兼務。研究開発を行いながら、大学・研究機関との共同研究事業の立ち上げや研究所設立の支援等に携わる。多くのベンチャー企業の立ち上げにも携わり顧問を務める。

15:50〜16:40
  • メインホール
新・エネルギー地産地消システムを構想する

パートナー:株式会社フォーカスシステムズ

豊かな農林水産資源をもつ北海道には、多様なバイオマスが豊富に賦存している。循環型社会の実現、エネルギーの地産地消へと繋げるべく、これらバイオマスの有効利用が推進されており、道内各地でバイオガス化によるエネルギー利用が行われ始めている。本セッションでは、これまでバイオガス原料としての利用が難しかった雑草に目を向けるとともに、発電以外にもバイオガスの利用方法を広げることで、バイオガスを核にした新たなエネルギー地産地消システムを構想したい。

“詳細情報”

藤井 雄一郎(ふじい ゆういちろう)氏
有限会社藤井牧場 代表取締役
日本A2ミルク協会 代表理事

北海道開拓期より118年続く酪農一家の5代目。乳牛1200頭と500Ha(東京ドーム120個分)の畑で酪農業を営む。帯広畜産大学在学中に渡米し、世界一の酪農家と呼ばれたF・ヘルフターに師事。卒業後、法定伝染病「ヨーネ病」を発症し倒産寸前だった実家の牧場経営を回復させる。「開拓者たれ」を経営理念に、「オンリーワン牛乳」を目指し、農場HACCP認証や、サンドセパレーター導入など数々の日本初の事業に取り組む。2016年から生乳を農協を通さず自主流通化。「牛も人もどんどん育てる牧場」をスローガンに全国から集まる酪農を志す若者にも指導。2030年に後進育成の新たな農村モデルとして『富良野未来開拓村』設立を予定。 2014年農水省「食料・農業・農村」政策審議委員に選出。農業基本政策計画の策定に関わる。

馬場 保徳(ばば やすのり)氏
石川県立大学 生物資源工学研究所 講師

博士(農学)。専門は環境微生物学。牛ルーメン微生物を使用した新規メタン発酵法の研究で博士号を取得。2011年の東日本大震災での被災生活の経験から、いつでもどこにでも存在する雑草から都市ガスであるメタンガスや電気をつくり、停ガス停電を伴う災害時にも、飲食や電気の使用を可能とするべく研究を進めている。東北大学総長賞(平成25年度)、農林水産省の若手農林水産研究者表彰(令和元年度)で農林水産技術会議会長賞を受賞。

大久保 敬(おおくぼ けい)氏
大阪大学 高等共創研究院 教授

メタンと空気から常温常圧でメタノールとギ酸に変換する技術を世界に先駆けて成功。その後、酪農業の家畜ふん尿から得られるバイオガスに着目し、その有効活用技術の開発を目指して北海道興部町と2019年6月に連携協定を締結し、興部北興バイオガスプラント及びオホーツク農業科学研究センターにて研究を行っている。2020年7月にはバイオガスからメタノール・ギ酸の製造に成功し、現在は社会実装に向けてさらに展開中。専門分野は光化学、触媒化学、電子移動化学。

〈モデレーター〉
髙橋 修一郎(たかはし しゅういちろう)
株式会社リバネス 代表取締役社長 COO

東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(生命科学)。リバネスの設立メンバー。リバネスの研究所を立ち上げ、研究支援・研究開発事業の基盤を構築した。これまでに「リバネス研究費」や未活用研究アイデアのプラットフォーム「L-RAD」など、独自のビジネスモデルを考案し、産業界・アカデミア・教育界を巻き込んだ事業を数多く主導している。2010年より代表取締役社長COO。

  • 株式会社フォーカスシステムズ

  • 明治ホールディングス株式会社

  • STARTUP CITY SAPPORO

  • チャレンジフィールド北海道

ポスター・ブース会場

超異分野ポスターセッション

11月26日(土)10:00-18:00(コアタイム 11:00-12:00)

No 演題/テーマ名 名前 所属 テクノロジースプラッシュ登壇
01 持続可能なタンパク源ウォルフィアのオンデマンド生産技術開発 SAJJAD KAMAL SHUVRO 北海道大学
02 生物に近い材料「ハイドロゲル」の活用 黒川 孝幸 北海道大学
03 玄米外観品質と炊飯米品質の関係について 奥西 智哉 農研機構
04 バイオスティミュラント剤を用いたワインブドウの気孔開閉制御 西岡 一洋 Agrishot株式会社
05 廃棄されているミカン果皮再利用と食品の非破壊的検査技術の開発及び応用 FENG CHAO-HUI 北見工業大学
06 L-systemを使用したバラの成長モデルによる栽培シミュレーションシステムの検討 山中 大輝 大島商船高等専門学校
07 野菜や果物から曲を作り、新しい農家の価値を生む 芹澤 実咲 北海道大学大学院
08 食べればより健康になるシソがわかる! 佐野 英道 室蘭工業大学
09 牛尿由来液体有機肥料のラン藻および微細藻類培養への利用とその影響 加藤 勇太 環境大善株式会社
10 遠心分離による家畜ふん尿処理サービス 井之口 哲也 有限会社ヴァンテック
11 海藻資源の家畜飼料への活用 宮下 和夫 帯広畜産大学
12 アニマルウェルフェア評価のための調査項目、時間の削減 竹田謙一 信州大学
13 残留抗菌剤の高効率除去技術の開発 徳村 雅弘 静岡県立大学
14 海を休ませるための小型・分散型陸上養殖 吉田 勇 株式会社ARK
15 高解像度モデルを用いた津軽海峡における流動構造の季節変動の解析 佐藤 寛通 北海道大学
16 自律型海洋調査ドローンボートの開発 南 憲吏 北海道大学
17 AISデータを用いた船舶機器の損耗度推定と保守部品需要予測・営業活動活用ツールの開発 福島 健太 北海道大学大学院
18 遺伝子組み換え大腸菌を用いたマイクロプラスチック回収技術 竹内 航平 北海道大学
19 「世界に貢献する人」をいかに育てるか ― 札幌日大の挑戦 ― 村山 一将 札幌日本大学中学校高等学校
20 北海道稲田におけるCNSL添加によるメタン発生抑制のメカニズム研究 〜北海道産ななつぼしにおける効果測定〜 麓 おのは 札幌日本大学高等学校
21 日大豆プロジェクト 第一報 平浜 ゆい 札幌日本大学高等学校
22 厚別南緑地の豊かさ評価 鈴木 晃司 札幌日本大学高等学校
23 バイオトイレ内の細菌の同定と吸光度による分解速度の計算 佐藤 彩雪 札幌日本大学高等学校
24 生物発光共鳴エネルギー移動法を用いた簡易がん診断測定法の開発 藤田 希香 東京工科大学大学院
25 SpyTag/SpyCatcherシステムを用いたルシフェラーゼ融合タンパク質の構築とメチルCpG検出法の開発 島村 葉月 東京工科大学大学院
26 再生機能を有するオーダーメイド抗ウイルスコーティング技術の研究開発 上條 利夫 鶴岡工業高等専門学校
27 社会実装を目指すSOFCアノード層内へのナノスケール有効界面の設計 伊藤 滋啓 鶴岡工業高等専門学校
28 宇宙をプラスチック燃料で移動する小型人工衛星の未来 Landon Kamps Letara株式会社
29 色付き有限オートマトンの正規表現エンジンへの応用 印藤 翼 大島商船高等専門学校
30 Cyber-Physical-Human-Interaction研究の紹介 〜 熱赤外線マーカ, VRサッカー作戦盤 etc. 湯村 翼 北海道情報大学
31 AIとIoTを活用したデータ駆動型灯油配送計画の立案 大江 弘峻 北海道大学
32 セルオートマトンによる工事現場の片側通行を考慮した交通流シミュレーション 河谷 龍之介 大島商船高等専門学校
33 深層学習を用いた人物追跡手法によるODデータの推定 西浦 翼 北海道大学大学院情報科学院
34 日本語学習者のための漢字読解問題生成システムの開発 相坂 敏希 釧路工業高等専門学校
35 遠隔授業動画の受講支援システムに関する研究 安藤 舜馬 大島商船高等専門学校
36 二者間の対話による創造的アイディア生成プロセスの質的分析 水坂 悠人 株式会社ZENKIGEN
37 あいまい検索と文章クラスタリングによる学術研究データベース検索機構の改善 松井 我颯 釧路工業高等専門学校
38 PacketTracerを用いたコンピュータネットワークの学習教材の作成 岡村京祐 大島商船高等専門学校
39 乳児虐待リスク予測システムプロトタイプの開発 佐藤 侑哉 釧路工業高等専門学校
40 高齢者の生活に寄り添う自律走行・歩行支援の歩行器「smartNexus Walker」 森 雄斗 北海道大学大学院
41 Akerun入退室管理システムのご紹介 折原 卓也 株式会社フォトシンス
42 研究者マッチングプラットフォーム「Y-Orch:ヨーチ」 橋本 志穂実 会津大学大学院
43 STARTUP CITY SAPPORO 豊田 睦雄 株式会社D2 Garage
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